自祝生活徒然〜#stayathome からもらったソーシャルコネクション
自祝生活1ヶ月と半分。なんとなく街が動き始めたけれど、もうかつての日常は過去のこと。新たな日常が始まっている。
#stayathome 期間は、当然なんだけど、どこの家にもその家人達がいて、散歩の度に挨拶することが多くなった。全く知らない方から庭先の花をチョンと切ってくださったり思いがけない出逢いもあったり。
みんなでマスクしてジョギングしている家族や、ちょっと年配のご夫婦が、何組も散歩していたり、犬の散歩がてら木の下のベンチでテイクアウトのコーヒー飲むお父さん達が休んでいたり。日常的な風景なのだけど、街がふわーっと膨らんだようだ。マスクで覆われたお顔も、一時の緊張感から抜けてきた。感染拡大防止のやり方も、ある程度浸透して、そんな安心感もあるのかな。人は、慣れていく生き物なんだなと思う。
街路樹達や花壇の花々はそんな街の変化を喜ぶかのように、空に向かって勢いよくその命を輝かせている。
いつもはみんな忙しくて、彼らのことは無視して目標に向かって通り過ぎてしまうけど、ようやくスピードを緩めたわたしたちは彼らの存在に意識がむいて、愛でるようになったことを、彼らはとても喜んでいるなぁと感じる。
ごめんねー、これまでずっと無視してきてね。いつも、いつも呼びかけてくれていたのにね。
ほんとだよ、いっつもさーっと通り過ぎるだけだもんね。でも、今日こうして見つけてくれて嬉しいよ。これからも時々はこっちを向いてよね。
はーい。いつだって助けてくれていること、それはわかってるつもり。本当にありがとう。
と、街を見守る樹々たちと話をしました。
最後は、風に揺れながら、木漏れ日をきらきらと輝かせて手を振るかのように。
ソーシャルディスタンスが感染拡大防止スローガンとなり、ひたすら『離れる』ことが唯一の方法であるわけだけど、この『フィジカルディスタンス』から生まれた『ソーシャルコネクション』の広がりが、わたしの暮らしの中にもすっかり定着しつつある。