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自己紹介 #1.父のこと

改めまして、自己紹介をしたいと思います。
今年に入り、発達障害児・グレーゾーンキッズ家族の発達相談かけこみ寺「ゆるりは」を立ち上げました。キャリアスクールで出会ったライターさんに長編のインタビュー記事を書いてもらっているので興味がある方は(いるのか?)そちらを読んでいただけたら嬉しいです♪(長編なのでPCで読むことをお勧めします)

自己紹介第1弾は、「父のことに」ついて書きたいと思います。
家族のことを書くのは、家族からの反対もあり控えていました。が、出会った人・友人に少しだけ父の話をするとみな勇気をもらえていると感じるので、書いちゃいます!

金屏風まえで緊張の撮影をされる父

36歳になるまで知らなかった父のこと

Kさん(父)は、1985年から海底にしかける定置網の新たな技術を導入。市内の漁業者への普及や技術指導に尽くしました。

「時化に強い。台風の時でもやっていける網。この網はいいな
と思った」
漁業を目指す若者を積極的に受け入れ、地域の産業の存続にも貢献しました。

「高校生大学生含めたら30人ぐらい来ている。後継者がのびているのでいいなと思っている。(受章は)びっくりしている。私がもらっていいのかと。漁師が一番好きでまだまだ続けていけると思う」(長崎国際テレビ)

https://maruta.sankei-mrt.co.jp/

現在父のことをネットで検索すると、色々と情報がでてくる。しかし、この情報を娘である私が知ったのは、なんと36歳だった。
県から何か表彰され、インタビュー記事を読んだ時。

空いた口が塞がらないとは、こう状況を言うのだろうか。
驚いたこととして、定置網業は今でこそ盛んな事業であるが、それを広めた第一人者は父だったということ。

それまでの私は、祖父も漁師だったので、その流れで漁師になっただけ。「網も船もおじいちゃんが準備してくれていた」と思っていた。
ところが、どうやら違っていたようだ。

「そんな網をおいておくだけの漁が成功するわけがない」祖父祖母だけでなく、ほとんどの人々が最初は猛反対だったらしい。
「得体の知れないものに何千万と借金をして返せなかったら」と考えると怖いのが普通だろう。私が嫁なら確実に一緒に反対する。

その借金の頭金をだしのは母であった。今、旅館のおかみをしている母は、父に嫁ぐ前に和歌山の旅館などで出稼ぎにいきコツコツと貯金をしていた。

父が母に頭が上がらないのには、こういった事があったからと納得した。
おそらく旅館業を始めるまでは、母も一緒に漁にでていたので、父の漁に対する知識や技術などを一番近くでみて信じれるものがあったのかもしれない。

いちかばちか、そんなばくちをした夫婦は大当たりした。

そして、ぼろぼろだった家はたてかえられ、大きな家となり旅館業がスタートする。大きな社用車も購入され、船の数も、増えていった。

娘からみての父の姿

臭い

いつも魚の生臭い匂いがして、外ではよく喋るのに家に帰ってくると喋らなくなる。何を考えているのか全くわからない父が嫌いだった。

こわい

高校に行けなくなった頃に、母に当たり散らしていた時期があった。初めて手をあげられたのはその時の1回きりだったが、とてつもなく怖かったのを覚えている。
母も父も嫌いになった私は、短大を遠く離れた四国に選びそれから島に在住することはなかった。

だまされるバカ

仲間意識が強かった父は、仲間が困っていたらすぐに助けにいく。
家族のことなんて、二の次だった。
契約書には書かれていないのに、「あいつが俺を裏切るわけがない」と言って周りの意見を聞かずハンコを押し、まんまと裏切られたことがある。

そういった一部分ばかりをみていたからだろう。父のことをとても頭が悪い人だと思い込んでいた。まさか、天皇陛下から表彰状をうけるとは想像を絶している。

社会不適合者のやりたいことは、原点に父がいた

このNOTEが家族に読まれたことをきっかけに家族とは連絡をとらないようにしていた。
他人だと思って過ごしてほしいと思っていた。

私はゆるりはを、人生かけてやり遂げたいと思っていたからだ。誰に何を言われても辞める気持ちはない。

だから、賛成してくれないのであれば、家族ではないと他人だと思ってほしい。幸いにも私は女性なので苗字も違うし、知らないで通すことは可能だと。私は次に両親に会う時は最後の時の一報が届いた時だと覚悟を決めた。

しかし、なんとその一報は来ず(いいことだが)
「天皇陛下から表彰を受ける為に東京にいく」という知らせが届いた。

それを聞いた長男が、「おじいちゃんすごい!!おじいちゃんに会いたい!!」と騒ぎたてた。

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