拝啓あんこぼーろのオノマトペ講座①
こんにばちんわ。
多分拝啓あんこぼーろだと思います。
今回は、
「あたいは、ぜひあんたの独特なオノマトペの出どころを知りてぇんだ!教えてくれるまであたいここから梃子でも動かないよっ!」
というコメントがありましたのでそれじゃあオノマトペについてのプチ講座を開こうぢゃまいかということなんですよ。
そう!
拝啓あんこぼーろのオノマトペ講座
センタリングしてみたよ!気合の入れ方が違うよね!センタリングなんて。
僕たちは日々、「楽な言葉」に囲まれて生活しています。(突然始まりました)楽な言葉とは、たとえば、嬉しいとかペットボトルとかくず餅とか魚の目とか晴れ着とか豚足とかそういうものです。
それって楽です。ものの名前呼ぶの楽。お世辞を言うのも楽。チャーシュー麺頼むときも一撃で頼めます。とにかく世界は先人たちの知恵によって楽に作られました。
色はお互いに同じ色だと分からないといけないから、青は青。エメラルドグリーンはエメラルドグリーンなのです。
そして、音もそうです。
絵本に書いてある泳ぐときの音、
「じゃぶじゃぶ」
この音を手に入れた子どもは水の音をこのように表現するようになるでしょう。だって、大人がそう言うのだから。これは傘、あれはキリン、水の音はじゃぶじゃぶみたいに。
ん?いや、水の音はじゃぶじゃぶだけでしょうか?
ちゃぷちゃぷ
じゃばじゃば
ざあああああ
じゃああああ
さらさら
ざぶーん
ぴちょん
海や川や水たまりや水滴で、
水の音は変わります。
水だけでもさまざまな音の表現ができます。
でも本当に、水滴の音はぴちょん、でしょうか。試しに、今夜、お風呂で水滴の音を聞いてみてください。
ぴちょん
という、先人が作った楽な音を脳内で変換しているだけではないでしょうか。
雨はザアザアではないかもしれません。
季節で音は変わります。降り方で音は変わります。
今一度、身の回りの音を、先人たちの作った言葉ではなく自分の言葉で表現してみてください。
さあ、コツは、子どもたちに学びます。子どもたちは口を使ってさまざまな変な音を出しますよね。
唇を震わせたり、唾液で泡を作ったり、いろんな声を出したり。
子どもたちにとって口は、声を出すものではなく、「音を出すもの」なのです。これは、原住民たちの踊りや歌を見てみるとわかりますよね。
自分なりのオノマトペを出すときは、この子供の感覚を使います。
①口をニュートラルな状態にする。
唇を突き出さず、開けず、舌は下の歯の付け根に触れています。
②現象の音をイメージする
ここでは、夏の扇風機の音をイメージしてみましょう。首振りなのか弱風なのかそよ風なのか。それぞれ自由です!
③扇風機の音を出してみる
すると、自然と、ぶーんというような音を出そうと口が準備を始めます。それを、我慢して、もう一度音をイメージするのです。
④イメージ解像度を上げる
すると、風を細切りにする音が、断続的な音が聞こえてきます。そしてモーターの音も。解像度を上げた音を考えずに「口先」で出していきます。変だなぁ、という先入観はなしにして、口先で出してみます。
すると、
もーーーーーーーーーーん
というモーターの音の表面に、
ぼるるるるらるるるらるらるる
というプロペラの音が乗っています。
これに首振りが加わると、
もーーーーーーーーーーーーーん
ぼるるるるぼーわーーーん
ぼるるるるるぼーわーん
ってなります。
さて、みなさんも、
ぶーーん
以外で、扇風機の音を聞いて、発音してみましょう。
これが出来ると、
うぐいすはホーホケキョじゃないし、
セミはみーんみんみんみーんじゃないし、
ドアはガチャじゃなくなるでしょう。
音ぐらい、
自由に
自分らしくやっちゃいましょう!
というオノマトペ講座①でしたわい!