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アラフィフおやじの夏、青春18きっぷ一人貧乏鉄道旅の振り返り(4日目(続々):枕崎で頑張り過ぎ。宮崎まで靴擦れ痛が頭の中を占拠)

アラフィフ世代、適応障害で長期欠勤中だった私が、この8月に一大決心をして、青春18きっぷを使い一人貧乏鉄道旅をした時の振り返りです。

前回は、4日目の続き、肥薩おれんじ鉄道の終点の川内駅から、鹿児島中央を経由して指宿枕崎線の終点、枕崎駅までの行程のお話をしました。

今日は、枕崎駅近くのスーパータイヨー枕崎店で衝動買いしたおにぎりと炭酸水を、停車中の列車の中で頂こうとしての悲劇(というと、ちょっと大げさですが・・・)からスタートです。

駅に停車中の列車に乗り込めば、エアコンの効いた快適な空間と、食パン以外の食料とよく冷えた炭酸水にありつけるぞ~。

っと、重たい足を引きずりながら枕崎駅に戻ってきました。
そうそう、なぜ足を引きずっていたか記憶が蘇ってきました。

ちょうどこの日はくるぶしより下までの靴下を履いていたこともあり、駅と海の間を往復したら、靴擦れをを起こしてしまったようで、右足かかと部分がヒリヒリ痛くなっていたのでした。

(この後、この日最終目的地の宮崎のホテルに着くまでの間ず~っと、この靴擦れの事が気になっていて、「宮崎に着いたら絶対絆創膏買うぞ!」と頭の片隅に記憶していました。何せ、ヒリヒリと痛いので忘れられなかったのです。)

改札口はないので、無人の駅舎を通り抜けてそのまま列車が停車しているホームへ。

さあ、中に入るぞ!

とドアの前に立ちますが・・・

あれ?そういえば、ドアが開いていない。
寒冷地では、ドアの外側に押しボタンがあって、開くボタンを押すと扉が開き、中に入れるのですが、

ここは南国、鹿児島県です。
そんなドア開閉ボタンなどついていません。

ということは、ワンマンカーの運転士がドアを開けてくれない限り、
中には入れないのです。

くぅ~。目の前に快適空間が見えているのに、指をくわえて見ていろというのか。そんな殺生な・・・。

仕方がないので、駅舎と車両の間のわずかばかりの日陰の場所で、
じっとドアが開くのを待っていました。
空腹はともかく、喉の渇きが我慢できず、炭酸水はぐびぐびと一気に半分近く飲みました。

おにぎりの方は、外で食べるという選択肢もあったのですが、何しろ全身汗みどろで不快でしたし、灼熱の外で食事を摂る気にはなれず、ドアが開くまで我慢しました。

発車時刻の15分前位でしょうか。
ようやく列車のドアが開いたので、やっとの想いで車内に入りました。

やっぱり涼しい・・・
外でおにぎりを食べてしまわなくて良かった。

この久しぶりのご馳走を味わうために、まずはバックパックの中の替えのTシャツに着替えました。

流石にズボンまでは替えることはできなかったので、太もものあたりが汗でベタベタ気持ち悪かったですが、いずれエアコンで冷やされて何とかなるだろうと諦めました。

そして、待ちに待ったおにぎりの時間。
いやぁ、スーパーで買った1個100円のおにぎりがこんなに美味しく感じたのはなかなかないことでした。

15:53、枕崎駅発

枕崎まで乗ってきた列車は、折り返し鹿児島中央行直通の普通列車となりました。

エアコンの効いた車内に座っていると、次第に汗も引いて行き、ようやく人心地つけました。

17:01、大山駅~山川駅間に奇妙な山が!

実は、枕崎に行く下り線で気になっていた風景がありました。

物凄い急こう配のとんがり帽子のような山と、その横に少しなだらかな山が、平坦地ににょきっと生えた感じの奇妙な風景。

鹿児島中央駅に向かう上り線の車窓から、もう一度まじまじと見てみました。

この山、竹山という名前だそうです。
その手前には、この角度だと見えないですが、山川発電所という地熱発電所があります。往路の車窓からは、煙突から白い煙が上がっている姿が見えたので、

もしかして地熱発電所かなぁ。

と思っていましたが、Google Mapで見てみるとやはりそうでした。
この付近、平坦地でも温泉が出るようです。

奇妙な形をした奇岩、竹山

この山、以下の紹介にもあるように、古来から修験道の修行の場であったと考えられているようです。

垂直に突き出した岩肌が特徴的な「竹山」は、古来から修験道の修行の場であったと考えられ、幕末に薩摩藩が編纂した「三国名勝図会」には、以下のような記述があります。
 「文化8年、11月2日夜、官船神明丸という船を鳶之口峯(竹山の海側)の下あたりに繋いでいたところ、竹山の上に星のように火が点り、その船に飛来 し、たちまち帆柱の上に提灯が現れ、山伏のような者が見えたので、舟人はとても恐れて、船中に隠れたが、ことごとくけり倒され気を失った。 翌朝見たとこ ろ、帆柱はねじ切られていた。 そのような事は昔から今に絶えず、当山(竹山)に霊験があることは、近隣から遠方まで知らない者はない」。 この話は、江 戸時代の竹山神祠の祭神は「烏帽子岳大権現大天狗」であったところより生まれた、天狗伝説と考えられています。 
 また、竹山自体は霊山として信仰の対象ともなっており、第二次大戦中においては、竹山の頂上に位置する竹山神社が武運の神として知られたところから、出征兵士の参拝が相次いだそうです。
 地元の古老によると、竹山の急な山道を登り頂上に達した時、「ああ疲れた」と言うと、天狗に尻を蹴られるから気をつけろ、という話が伝わっているそうです。

日本の奇岩百景プラス:https://www.web-gis.jp/GS_Kigan100/K100-100/Kigan100_100pc.html

17:13、指宿駅着

砂風呂温泉で有名な指宿に到着。
ここで13分間停車のため、ちょっとホームに出て写真を撮って見ました。

夕日を浴びるキハ40系

大きな駅かと思っていたのですが、ここも小さなひなびた駅でした。
20代前半と思しき女子2人組が数組、小さなキャリーバッグを転がして下りて行きました。

指宿温泉に宿泊する女子旅なのでしょうね。

この先、鹿児島中央駅までの間は、炎天下歩いた疲れが出たようで、車内でうたた寝ばかりしてました。

鹿児島中央駅が近づいてきた頃、ふと目を覚まして外を見ると、昼は山頂が雲に隠れていた桜島がくっきりと見えました。

山頂部分から煙が上がっていますね。

指宿枕崎線 慈眼寺~谷山間走行中に車窓から見えた桜島

18:43、鹿児島中央駅着

先ほどゆっくり?駅とその周辺を散策したので、ここでは時間を取らず、直ぐに次の宮崎行の列車に乗り換えです。
乗換えで歩く時も、靴擦れした部分がヒリヒリして不快・・・。

18:46、鹿児島中央駅発

この日最後となる、日豊本線宮崎行の普通列車に乗車しました。

この列車はかなり混雑していて、この旅で初めて、列車の中で立つことになりました。

鹿児島駅~竜ヶ水駅間を走行中は、線路が鹿児島湾(錦江湾)に沿って走っているのですが、その間ずっと桜島の雄姿が大きく目の前に広がっていました。

鹿児島湾の先に桜島が大きく見えます

それにしても、この路線は乗客がなかなか下りず、約1時間後、国分駅に到着するあたりでようやく空席が出始め座ることが出来ました。

21:32、宮崎駅着

やっと着きました!

今日は何だかとても疲れました。
やはり、靴擦れが痛むのが疲れを増大させたのかな?

宮崎駅、なかなか立派です。
駅の前にあるのは日向夏のオブジェです。

駅正面にある日向夏のオブジェ

駅を出て左側には、大きな商業施設がありました。
アミュプラザという建物らしいです。

どうやら3つの建物で構成されているようで、
うみ館、やま館、ひむかきらめき市場というものがあるみたいですよ。

ひむかきらめき市場にはお土産売り場があるそうです。
今回は時間が無くて入れませんでしたが・・・。

宮崎駅の横にあるアミュプラザ

もう夜も遅いので閉店していましたが、営業時間中に来たら楽しいんでしょうね。

ここから、あらかじめ予約していたAPAホテルへ徒歩で移動しました。
地図で見ると900m、12分と書いてありました。

高千穂口という、駅の西側にはドーンと真っすぐで長い大通りがあり、その両脇にはオフィスビルやデパートがありました。

しかし、この真っすぐな道を歩いていると、熊本の時と同じように、初めての土地ということでやはり何だか実際より遠く感じます。

またじわっと汗をかいてしまいました。
そして靴擦れが痛い!

そして、ようやくホテル到着です。

夜は写真撮り忘れたので、これは翌朝撮った写真です・・・

このAPAホテル、写真ではちょっと分からないと思いますが、左側にコメダ珈琲店があります。

面白いことに、朝食会場はこのコメダだそうです。(私は使いませんでしたが・・・)

ホテルに到着してめでたしめでたし。
・・・と、落ち着いている場合ではありません!!

ということで、この続きはまた次回にお話しますね。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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