
【52歳から自分らしく生きるために】自分は会社にとって必要ない人間ではないか?と不安になったときにやって欲しいこと
アラフィフ責任世代のあなた、今週も一週間お疲れ様でした。
そして、週末もお仕事というあなたも、大変お疲れ様です。
自分の熱量が上がる仕事
あなたはこれまでの長きに亘る会社人生において、自分の熱量が上がる仕事に巡り合ったことはありますか?
例えば、深夜残業や休日出勤、徹夜をしてまででも気力が充実していて頑張れた仕事。
私の場合、振り返ってみると30代の10年間は、キツイながらも仕事を覚えることにワクワクし、熱量が上がっていた時期でした。
そして、寝る間を惜しんで検討を行った課題、新たな市場への参入に向けた準備作業、自分に運用の裁量を与えられた企画の遂行・・・。大変なことも沢山ありましたが、今思うとやり甲斐があって、自分が成長していることが感じられ、とても充実していました。
熱血サラリーマン全盛期
当時はテレビを見れば、有名な肉体派の俳優たちや、トレンディドラマに出演していた俳優たちがエナジードリンクのCMで、昼夜を問わずバリバリ働く熱血社員や、躍動感のある筋肉美を見せつけるようなシーンを演じていました。
例えば、
「24時間戦えますか~♪ ジャパニーズビジネスマン」とか、
「ファイト~一発!!」
など・・・。
私が30代の頃は、そんな風に猛烈にハードワークをこなすのが、会社員の美談とされていました。
今の世の中、会社が社員にそんな働かせ方をしたら、ブラック企業の烙印を押され、若手社員は直ぐに会社を去ってしまいますよね。
我々アラフィフ世代が、「自分達の若い頃は・・・」なんて話を始めると、後輩たちから煙たがられてしまいそうですが、今の世の中にも、
「残業をしてでももっと沢山の仕事を覚えたい」、「自分のキャリアビジョンを達成するために、もっと実務経験を積みたい」
という考え方を持っている若手社員もきっと存在すると思います。(昔に比べたら少数派なのかもしれませんが・・・。)
部署異動が、自分がどんな形で会社に貢献できるか考え直すきっかけに
さて、翻って私達アラフィフ世代の現在の会社での状況を考えた時、こんな風に感じることはありませんか?
年を取ったせいか、最近のITシステムや技術革新のスピードについて行くのが辛くなってきた。
次々と新しくユニークなアイデアを発想できる優秀な若手後輩たちが多いのに対し、自分の能力の低さに負い目を感じる。
もう今の会社には、自分が貢献できることなんてなく、必要とされないのではないか?
これは、今の部署に異動となる前に、私自身が感じていた不安です。
しかし、今はちょっと考え方が変わりました。
それは、部署によって求められる知見や役割が異なるのだ、ということを、異動を通じて実体験したからです。
移動前の部署が担っていた役割は、現在のことではなく、3年~5年、更には10年以上先の新しいビジネスの展開を見据えた種まきをすることでした。
このため、現時点で出来ることやスタンダードになっていることではなく、まだ誰もやったことのないことや、他より一歩も二歩も先を行く、まだ先行きがどう転ぶか予想することも時に難しいようなテーマを扱っていたのです。
このような場面では、常にビジネスの最先端のトレンドに敏感で、ゼロから1を作り出すようなユニークで柔軟な発想が出来る人材が求められます。
一方、私が現在所属する部署では、既に自分達が作り上げたものを日々運用していく行う上で発生する課題の解決や、確立した手法に基づく調査検討、分析結果に基づき、着実に前に進めて行くテーマを扱っています。
このような課題に対しては、新しいものの考え方だけでなく、過去に経験した失敗事例や、問題をどのように解決したか、という蓄積されたノウハウを提供できる人材がより求められると思います。
勿論、人によって得意な仕事、好きな仕事のタイプは個人差があるため、断定することはできませんが、例えば私のようなアラフィフ世代の社員の場合、前者の新しいものを発想する能力よりも、後者の、これまでの二十有余年の実務経験によって蓄積された知見を共有できることが、会社への貢献につながる、と実感しています。
今は、自分が若い頃や、前職で実務を通じて習得した知見をもう一度整理し、部署の同僚、後輩たちが実務を行う上で参考になる情報を共有することに時間を割いています。
あなたも、今一度、これまで長年自分が積み上げてきたことで、仲間の仕事の助けになるものがないか、振り返ってみては如何でしょうか?若い頃に熱量を上げて懸命に働いて得た何かがきっとあるはずです。
「自分は会社にとって必要な人間だ。」という自信と誇りを取り戻しますように。