アラフィフおやじの夏、青春18きっぷ一人貧乏鉄道旅の振り返り(6日目:進撃の日田)
アラフィフ世代、適応障害で長期欠勤中だった私が、この8月に一大決心をして、青春18きっぷを使い一人貧乏鉄道旅をした時の振り返りです。
前回は、由布院駅出発から、次の乗り換え駅となる日田彦山線始発の日田駅までのお話をしました。
今日は、日田駅での乗り継ぎ待ち時間中のお話をします。
どことなく雰囲気の違う日田駅
日田駅のホームに降り立った時から、他の駅と何となく違う雰囲気が漂っていました。
黒を基調とした建物に、一部温かみのある白木の材料がはめ込まれた、和風の趣。手前のガラス張りのケースの中には花が生けてありました。
改札口の先には、こちらも温かみのある木の建具の空間が。あれは待合室かな?
そして、その更に先には・・・。ん?
あれは、下駄?
それもかなりの大きさがありました。
気になったので、改札口を通り過ぎて、下駄のある場所まで近づいてみました。
すると、大きな下駄に挟まれて、漫画の原画のような大きな絵が目に飛び込んできます。
アニメ好きの方ならすぐお気づきかと思いますが、こちらは進撃の巨人の作者、諫山 創(いさやま はじめ)先生が、日田のために書いた漫画の一シーンですね。
私はアニメや漫画にはあまり詳しくないので、この時はまだ分からなかったのですが、
「もしかして、誰か漫画家の方が書いた絵なのかな?」
と、うすうす感じていました。
それにしても、流石は大ヒットアニメの作者の作品だけのことはあり、漫画からふるさとを愛する熱い想いが伝わってきます。
他にも何か作品があるのではないか?
と気分を高揚させつつ、改札口を出ます。
居心地のよい図書館のような待合室
乗換駅なのに、なぜ改札口から出てしまうのか。
不思議に思いませんか?
目的は、時間つぶしのための単なる途中下車ではありません。
実は、日田彦山線はここ日田駅~添田駅の区間が2017年7月の九州北部豪雨の影響で不通となっていました。
このため、この区間については、列車ではなく代行バスが運行されているのです。
代行バスは、改札を出た駅正面のバスプールから出発するため、
一旦駅舎からでなければならないのです。
改札口を出て左手には、のれんの掛かった待合室がありました。
その中には、まるで図書館かと思わせるような、木のぬくもりを感じられる居心地のよさそうな待合室がありました。
写真中央のテーブルの上にも、諌山先生の作品があったのですが・・・。
正面からの写真を撮っておけば良かった(涙)。
日田市は進撃の巨人とのコラボ企画を行っているようです。
日田の街の様々な場所に、進撃の巨人スタンプラリー設置スポットがあるらしく、進撃の巨人ファンの方にはたまらないですね。
しばし、待合室の壁際にあるソファのような背もたれ付きの長椅子に座り、飲み物を飲んでまったりしました。
H TA?
今度は、駅舎の外に出てみました。
この通路の屋根も、日田杉製なのでしょうか。
この日の外はカンカン照りで非常に暑かったのですが、写真だけだと、なんだか涼しげに見えますね。
よく見ると、天井からミストが出ています。
そして、駅舎の正面に周ってみると、
シンプルですが、伝統を感じる色合いとたたずまいの建物でした。
この駅舎は、2015年3月に、水戸岡鋭治氏(JR九州デザイン顧問)のデザインにより、歴史ある町並みや伝統文化に調和するようリニューアルされたそうです。
H TA?
何故?
HITAじゃないのか? Iはどうした? 誰かにいたずらされて盗難にあったのでしょうか?
この時は、
???
で終わってしまったのですが、後で調べて分かった情報によると、
この「I」がない場所に観光客が立って、写真を撮ってもらうと、
人が立っている姿が「I」になるので、有名撮影スポットなのだそうです。
無粋な私には分かりませんでしたが、
なんとも粋な計らいだったんですね。
失礼いたしました・・・。
待合室や駅前で写真を撮りまくり、それなりに時間を使ったと思っていたのですが、実は日田駅での乗り換え待ち時間は2時間13分。
駅前をちょろちょろ動き回っただけでは時間が余ってしまうし、炎天下にずっと立っているのも辛くなってきたので、涼を求めて街中を移動しました。
ちょうどイオン日田店が徒歩圏内にあったので、この日の昼食と夕食を購入しに行きました。
食料を買った後は店内を物色しつつ涼み、駅へ戻ります。
まだバスの出発時刻まで時間があるので、再びあの居心地の良い待合室で時間調整しました。
12:43、日田駅発
代行バスがバス停にやってきたのは発車10分前位でした。
てっきり、大型のJRバスが待っているものとばかり思っていたので、中型の、それもどうやら民間のバス会社らしき名前のバスを見て拍子抜けしてしまいました。
日田駅での待ち時間が2時間以上と長かったので、滞在時間中の様子を長々と書いてしまいました。
そろそろ出発の時刻ですが・・・。
日田駅出発後のお話については、また次回お話します。