アラフィフおやじの夏、青春18きっぷ一人貧乏鉄道旅の振り返り(6日目:山陽本線で広島へ。駅前の路面電車軌道に行く手を阻まれる)
アラフィフ世代、適応障害で長期欠勤中だった私が、この8月に一大決心をして、青春18きっぷを使い一人貧乏鉄道旅をした時の振り返りです。
前回は、日田彦山線の日田駅を出てから下関までの行程についてお話しました。
今回は、下関を出て、6日目最終到着地の広島までの行程についてお話します。
16:53、下関駅発
下関市発の山陽本線普通列車岩国行は、乗車時間が約3時間と、6日目の行程で一番の長丁場です。
山陽本線というと、車窓からずっと瀬戸内海を横に見ながら移動するイメージをしていたのですが、山口県内は思ったほど海が見えるポイントは多くありませんでした。
宇部駅を過ぎた辺りの風景は、写真のように海の方向にはこんもりとした低い森が続き、「いつになったら瀬戸内海が見えるんだろう・・・」という感じです。
それもそのはず。宇部市内を走る区間は、場所によっては瀬戸内海から内陸に10kmほども入り込んだ地域なのです。
それでも、山陰本線の車窓から見えた森の様子よりも、山陽本線側の方が、心なしか色合いが明るいような気がしました。
漸く瀬戸内海が見え始めるのは、宇部市の東隣に位置する防府市に入った頃からです。
19:00を過ぎると、辺りも暗くなりはじめ、瀬戸内海にも夜のとばりが下り始めます。
外が完全に夜に包まれてしまうと、もはや窓の外は暗がりに時々点々と明かりが見えるだけで、暫くは今夜の最終目的地の広島での宿のアクセス情報をスマホで調べたり、時刻表を見て過ごしました。
19:56、岩国駅着
岩国駅での乗り換え時間は10分。
あまり時間はありませんが、もう夜ですし、途中下車をして街を歩くような時間でもないので、むしろちょうどいい時間です。
20:06、岩国駅発
岩国駅始発の普通列車瀬野行に乗り、今日の最終目的地の広島へ向かいます。
岩国駅始発の広島方面行の列車は1日に何十本も走っているのですが、広島駅が終点の列車はほとんどありません。
白市駅行き、糸崎駅行きが多く、瀬野行きは何とたったの2本だけです。
私のような関東住まいの人間からすると、上記3つの駅はいずれもあまり聞いたことのない地名で、時刻表上も、駅名が小さなフォントで書いてあり、主要駅のようには見えません。
でもそこそこ大きな都市なのでしょうか?
岩国駅から広島駅までの所要時間は52分。
20:58、広島駅着
9:20に由布院駅を出発してから11時間30分、ようやく今日の最終目的地、広島駅に到着です。
広島駅到着後は、事前にホテル予約サイトで予約しておいた、カプセルホテルCUBE広島に移動します。
宿までの道のりは遠く・・・
ホテルのサイトを見ると、都会的で清潔感のある雰囲気でした。
これなら今夜も安心して休めそうです。
長距離の移動で疲れていたので、本当は広島駅前からホテルの最寄りの停留所まで、路面電車を使えば良かったのですが、ここでもまたお金をケチろうと(たった190円なのにね・・・)して徒歩移動することにしました。
このセコさが災いのもとでした。
広島駅の内陸側に向かう新幹線口から出て、スマホでGoogle Mapを見ながらホテルを目指しますが(徒歩13分、距離1.0kmと表示されていたので、こんなの余裕じゃん!とたかをくくっていたのですが・・・)
複雑に入り組んだ路面電車の線路に阻まれ、ホテルがあるであろう方向に向かう、広い車道の向こう側に渡ることが出来ない!
どうやったらあっちに行けるんだ~(涙)
右に左に、路面電車の停留所やら線路を避けて横断歩道を探しますが、見つからない。
進むべき方角は分かっているのに、行き方が分からず、焦りで嫌な汗をかいてきました。
この駅前トラップをクリアするのに、恐らく10分以上迷ったと思います。(地下道を通り解決!)
漸く道路の反対側に渡れたのですが、今度はGoogle Mapが表示しているルートどおりに歩いて行くと、なんだかホテルがある方角からどんどん東にそれていく感じでした。
このままGoogle Mapの言いなりになって歩いて行ったら、絶対違う方向に
行ってしまう。
直感的にそう思った私は、途中からGoogle Mapを無視して、ホテルがあるであろう方角に繋がっていると思しき裏通りを無理やり歩きました。
その内、Google Mapも目的のホテルが近くなったことで、シンプルなルートを導きだしたのか、自分が思っているのと同じ方向に進む道路を表示するように。
街灯の明かりも薄暗い道幅の狭い通りを、30分位迷いながら歩き、ようやくホテルに到着した頃には、不快な汗でびっしょり、お腹も空き(夕食もまだ食べていませんでした)憔悴しきっていました。
結局、1.7kmも歩かされました(涙)・・・。
また、周りの景色が見えない夜に歩くと、初めての場所で地理にも不案内ということもあり、実際の距離よりもはるかに長く感じました。
ホテルに到着してからも、まだすったもんだありましたが、この続きはまた次回お話します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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