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DDRというバンド(タイトル画像は関係ありませんw)
今日、何気にツイッターを眺めていたらこれが流れてきました。
メロトロン、ヴァイオリン入り「プログレ・ハード+グラム」! ex.De-LAX の京極輝男の元に、花本彰、大山曜らが参加、痛快傑作!<特典:未発表音源(2曲予定)入りCD-R付き!>
— ワールド・ディスク (@WORLD_DISQUE) August 26, 2022
DDR / Seven Seashttps://t.co/LUGLJp1ZD0
まさに本日、渋谷のTAKEOFF7で「カヨロカfes 2022 vol.7」というライブイベントのがおこなわれるらしく、そこに、このDDRというバンドが登場するのでツイートされたようですね。
私、全く知らなかったのですが、そこにクレジットされている新●月の花本彰 (Key. )、ASTURIAS(…というか、個人的には「ひぐらしのなく頃に」のキャラソン「無限回廊」の編曲でおなじみのw)の大山曜 (B. )、両氏の名は非常に引っ掛かります。
そして、ここがミソなのでしょうが、De-LAXのDs. (Per.)ならびにKey. だった京極常世 (輝男)が中心者的に紹介されています。このDe-LAX、1990年の邦楽ベストテンで3rdアルバム『Kingdum』をノミネートしているように、私はかなり好きでした。単なるビート系を越えた、日本なりのNWを伝えようとした不思議なバンドでしたが、その演劇性も含めたデカダン的嗜好は、同時代のBUCK-TICK以上に評価していいものです。
そこに演奏力の保証されたプログレ者…しかもシンフォニック志向の曲者が集うというのですからこれは見逃せません。
さらに気になるフレーズが出てきます。
“プログレ・ハード+グラム”
…です。ここにグラムが加わるのが、さらなるポイントでしょう。
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かつて、元RED WARRIORSのG. シャケこと木暮武彦が、元VOW WOW(…っていうより、プログレ的側面に焦点を当てた場合元MOON DANCERのほうが妥当ですかね)のKey. 厚見玲衣と組んだ謎の多国籍バンドはCASINO DRIVEなんかも、木暮自身が「KING CRIMSON+T-REX」と称したように不思議な音楽性ではありましたが、あくまでロックンロールの範疇を逸脱したような感じはありませんでした。
のちに、原始神母というPINK FLOYDのトリュビュートバンドで活動する木暮氏ですが、時代もキャリアも含め、まだそこまで吹っ切れなかったということでしょうかね?
CASINO DRIVE「Virtual Crime」 1stアルバム『FEVER VISIONS』 ('92)
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で、話をDDRに戻しますが、今回作品を聴くと、CASINO DRIVEに対比して曲の基礎があくまでプログレであり、表現要素としてグラム的な感性が採用された印象を受けます。
DDR『Seven Seas』 ('22) クロスフェード
こちとら、相当な変態音楽ですね。オープニングの「ラットレース」などはまさにグラム寄りなのでCSINO DRIVEにも通じるものがありますが、「夜明けの暁」や「タンポポとタンバリン」のクリムゾン的構成には身が悶えます。そのへんまでいきますと、入山ひとみさんのVin. もD・クロス的な味付けとして必要不可欠なのがわかってきます…。
しかし、このグラム臭をまき散らす犯人は、やはりG. のMILKYこと、ミルキー・スイート氏、その人ということになりますね。少し古いですが、ネットにルーツ的なことに言及しているインタビューがありました。
おおおお、名古屋の方だったのですか、ますます親しみがわきました。
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ともかくも、クロスフェードだけでもすごいバンドだと伝わってきます。アルバム自体は今年の5月に出たもののようですが、今さっき知ってこうして書いてるわけで全体を聴いているわけじゃありません。さっそく買おうと思いますが、そんな状態で今日記事にしたのも、その衝撃が大きかったからというわけです!
当然、本日のライブにも行きようがありませんが、今後注目していきたい逸材なのは間違いないでしょう。
※蛇足ですが、まだ名の上がってない他のメンバーの方、ワタナベカズヒロ、磯江俊道両氏も、調べてみたらニトロプラスのPCゲームの主題歌などを担当している方だったのでのけぞりましたw