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飛騨の口碑:隠された古代日本の真実に迫る
飛騨の口碑:古代日本の真相を探る
今回は岐阜県高山地方に伝わる「飛騨の口碑」についてご紹介します。
この口碑は約2000年前から伝わるものであり、古代日本の真相を解き明かす鍵になるかもしれませんし、いろいろな古代日本を調べてきましたが、この飛騨の口碑こそ、すべてのルーツなのでは?と思ってもいます。
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飛騨の口碑とは?
飛騨の口碑とは、言い伝えや口伝えによって伝承されてきた古代の歴史物語です。古事記や日本書紀に書かれていない、もう一つの古代日本の姿がここに描かれています。
稗田阿礼と飛騨
また、古事記の編纂者とされる稗田阿礼(ヒエダノアレ)について。
本来の読み方は「ヒダノアレ」であり、これは「飛騨に住む阿礼さん」を意味します。実際に飛騨地方には稗田阿礼の子孫を名乗る方がいるとのこと。これにより、飛騨地方が古代日本と深く関わっていることがうかがえます。
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日本最古の文明と飛騨
飛騨の口碑によると、まだ日本列島が海だった頃、最初に地表が現れて文明が栄えたのが飛騨地方だったと言われています。
実際、日本最古の化石が岐阜県高山市奥飛騨の地層から見つかっていることも、この伝説を裏付ける一つの証拠です。
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飛騨の口碑によれば、日本最初の大きな文明は飛騨王朝であり、その歴代の王は優れた予言者だったと言われています。そして、飛騨王朝35代目の王がイザナギであり、彼は出雲出身のイザナミと政略結婚しました。
日本書紀や古事記ではイザナギとイザナミが国を作ったとされていますが、飛騨の口碑によると、彼らはなんと飛騨王朝の一族だったのです。
イザナギとイザナミ、そして飛騨と出雲
そして、イザナギとイザナミの間には二人の子供が生まれました。
それが、アマテラスとスサノオです。
アマテラスは飛騨王朝の絶対的な王として後を継ぎ、スサノオは出雲を統治しました。
飛騨の口碑によれば、アマテラスは優れた予知能力者であり、朝鮮半島からの渡来人たちが日本を滅ぼすと予言しました。
この予言に基づき、スサノオは渡来人と戦い、鉄の剣を手に入れました。
この戦いがヤマタノオロチの伝説の真相であるとされています。
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飛騨と出雲の対立
スサノオは戦利品として手に入れた鉄の剣を飛騨のアマテラスに献上しました。
しかし、その後、スサノオと出雲は飛騨からの独立を図り、飛騨のアマテラスに反旗を翻しました。
この対立により、飛騨と出雲の関係は一変し、出雲は飛騨にとって裏切り者の国となるも、出雲王朝はスサノオの息子オオクニヌシの腐敗により、再び飛騨王朝に吸収されました。
つまり、飛騨にとって出雲は裏切者ということになります。
日本の真相を語神話系の話だと、出雲が実は国を盗られた側でアマテラス(大和)が略奪者である!とよく言われますが、飛騨の言い伝えだと「出雲が裏切り者」ということになります。
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その後、飛騨王朝から派遣された瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が九州を統治し、のちに神武天皇の曾祖父となりました。
つまり、飛騨の口碑によれば天皇の血筋は飛騨にルーツがあるといえます。
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飛騨王朝はその後、寒冷化が原因で人が住むことができなくなり、日本列島の中心「大和」現在でいう「奈良」に都を移します。
奈良の橿原市(かしはらし)に飛騨町という地名があります
橿原市は大和王朝の中心、首都です。
岐阜の山岳地の地名が奈良の歴史ある町に採用されているのは飛騨王朝→大和王朝に都を移した名残ではないかと言われています。
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位山と飛騨王朝のつながり
飛騨王朝を語る上で重要な場所が位山です。
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位山は飛騨地方の中央に位置する標高1,529メートルの山で、飛騨一宮水無神社の主祭神はスサノオの息子です。
位山には、初代天皇である神武天皇が訪れたという伝説や、天皇即位の際に使われる笏(しゃく)の材料となるイチイの木が生育していることが知られています。このことからも、天皇家と飛騨には深いつながりがあることがうかがえます。
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両面宿儺と位山の神秘
位山には、両面宿儺(りょうめんすくな)という伝説上の存在が現れるとされています。古事記や日本書紀に登場する両面宿儺は、飛騨を苦しめた怪物として描かれていますが、飛騨の口碑では少し異なる伝承が残っています。神武天皇が位山を訪れた際に、両面宿儺が天から降臨し、天皇に王位を授けたという伝説です。
この怪人が位山の名の由来となっており、飛騨の王朝が神聖な儀式を行う場所としての位山の重要性を物語っています。
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草薙剣と飛騨
愛知県の熱田神宮には草薙剣が奉納されていますが、飛騨の口碑によれば、これはスサノオが飛騨王朝を救った際に手に入れた剣だとされています。昭和天皇が終戦直後にこの草薙剣を飛騨一ノ宮水無神社に避難させたことも、飛騨と天皇家の深い関係を示しています。
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飛騨王朝と天皇家の関係
飛騨王朝と天皇家の関係は、飛騨の口碑によって一層明確になります。飛騨王朝の時代から、位山で即位の儀式が行われていたことや、位山のイチイの木が天皇即位の際に使用される笏の材料となっていることなど、これらの事実が飛騨と天皇家の深い結びつきを証明しています。
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最後に
飛騨の口碑は、古代日本の真相を語る貴重な伝承です。
古事記や日本書紀とは異なる視点から、古代日本の歴史を探ることができるこの口碑は、飛騨王朝の存在や天皇家とのつながりなど、多くの謎を解き明かす手がかりとなります。
飛騨と出雲の対立や、位山の神秘、草薙剣の由来など、飛騨の口碑にはまだまだ多くの興味深いエピソードが詰まっていますので、興味ある方は是非調べてみてくださいね。