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夫が予備試験に受かるまで(論文編)

短答の結果を待つ間(例年1ヶ月弱)に、論文試験の対策スタートです。

軟禁&拷問スケジュール

論文試験は2日間に分けて行われます。
こちらもスタート時刻や科目順は固定で、毎年同じでした。

【初日】
8:30 集合
9:00 着席
9:30~11:50(2時間20分) ......憲法・行政法
13:00 着席
13:15~15:35(2時間20分) ......刑法・刑事訴訟法
16:15 着席
16:30~17:40(1時間10分) ......選択科目

【2日目】
8:30 集合
9:00 着席
9:30~12:30(3時間)...... 法律実務基礎科目(民事・刑事)
13:45 着席
14:00~17:30(3時間30分) ......民法・商法・民事訴訟法

最初に受験案内を見たときは、

集合時間短答の時より早なっとるーーー
初っ端から2時間半って映画1本観れちゃうじゃん、しんどーーー

、、、と衝撃を受けました。
私自身は試験の類がとても苦手(人がたくさんいるのに誰も喋らない空間は息が苦しくなります。図書館とか、エレベーターとか。)なので、予備を受ける人はみんな一日中座っていられるだけでもすごいなあと思います。

そして予備試験はカンニング対策がとっっっっっっても厳しく、試験会場内ではスマホはもちろん、スマートウォッチやイヤホンなどの電子機器類は休み時間中でも一切使えません(軟禁)。当然、論文を書くのも手書き(拷問)。

短答よりさらに気合のいる試験だ、、、と思い、お弁当にはいつものエビオス錠と下痢止めのほか、チョコレートも添えるようになりました。

家族が増えて三連敗

論文の試験会場は、ほぼ毎年、五反田にある「TOC」という商業ビルでした。司法試験以外にもさまざまな試験(技能試験や私大入試など)の会場として使われているところで、都内在住ならばアクセスは良好です。
一度だけベルサール渋谷ガーデン(渋谷)の年がありましたが、短答のときのような「最寄り駅に前泊」の措置は不要でした。

幸い、遅刻・途中退席・欠席をすることもなく、毎年体調万全で予備試験を受けることができた夫ですが、結果的に論文では3回不合格をくらい、4回目で通過。勉強を始めてから6年目での合格でした。

試験そのものが難しかったのはもちろんですが、はじめて短答に通った翌年に第一子が生まれ、一児の父に。仕事+勉強の生活に慣れない育児が加わり、3つのバランスを取るのは本当に大変だったと思います。文字通り「寝る間を惜しんで」力を尽くしてくれました。

受かったらパーティーはなし

論文の合格発表は12月中旬。
試験実施は例年9月頃なので、3か月以上間が開きます(焦ったい!)。
今年もダメだったかな、でも今年こそ、、、と、毎年ソワソワしながらクリスマスパーティーの準備をしていました。
ダメだったときは食べて飲んで、楽しく「残念会」をしていたのですが、

私「おめでとーーー✨肩の荷が降りたねー! 今年は映画でも観てのんびりしよー!」
夫「いや、1か月後に口述があるからもう遊んでる暇はない」
私「でも口述はほとんど受かるんでしょ?(毎年合格率95%以上)」
夫「毎年数名は落ちるってことだよ」
私「あなたは受かるよ!」
夫「ちょっと試験官役やって」

論文試験をやり直したくない、という思いが湧き出たらしく
息つく暇もなく口述試験の練習を始めていました。立派な人だ、、、


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