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DIYとデジタル化に共通点はあるか?

 今日の話は、プログラミング学習からは少々ずれます。
最近家の片づけをしたことで、不要なものをかなり処分できました。そのおかげで、これまで物置と化していた部屋のクローゼット部分の使い方を見直そうという気になりました。


クローゼットの奥に棚を作りたい

 件のクローゼットには、手前部分に押し入れでよく使われる衣装ケースが置いてあり、これが奥行き65㎝あります。また、旅行用のキャリーケースを2つ収納しておく必要もあり、そのほかにたまに使うミシンやペンチや金づちが入っている工具箱なども置いておく必要があります。キャリーケース以下のものはすべて床に置いていたため、かなりのデッドスペースができており、クローゼットを見るたびにイヤーな気持ちになっていました。

目に入るたびにイヤーな気持ちになるクローゼットの図

市販の本棚やカラーボックスの難点

 この状態を何とかしたいということで考えたのは、スーツケースをクローゼットの奥に置き、その上のスペースにミシンなどを置くことでデッドスペースをうまく活用したいという解決法。ということで、まず思いついたのは棚を買って置く、ということでネットで本棚やカラーボックス、つっぱり棚などいろいろ探していきました。しかし、下の部分は脚だけでスーツケースが入り、上の部分だけが棚になっているような都合のいい棚というのはなかなかありませんでした。しかも、幅もかなり中途半端です。また、クローゼットの幅全部に渡して、かつその上に結構な重さのミシンを乗せても大丈夫、というようなつっぱり棚もなさそうです。

ダボレールを設置するか、棚受け方式にするか

 市販品が使えないのなら自作(DIY)するしかないのか?と思い、「クローゼット奥、棚」などというキーワードで検索してみました。すると、奥行きが深くて使いづらいクローゼットをうまく使う方法について書いてくださっているブログにあたりました。「ダボレール」というものをクローゼット奥の壁面に設置して、そこに板を渡すことで棚にする方法が紹介されています。

 「これこれ、私もこういう風にすればいいんじゃない?」ということで、今度は「ダボレール、棚」などのキーワードで検索をしていくと、①レールを横の壁面に2本ずつ合計4本設置して、その爪の部分に板を渡す方法、②レールを奥の壁面に2本設置して、そこにひっかけた棚受けに板を渡す方法の2択があるということが分かりました。以下の画像は「札幌オーダー家具工房 工場直営店」のサイトからお借りしています。

①左右の壁に合計4本のダボレールを設置する方法
②奥の壁に2本のダボレールを設置する方法

 私が採用したのは②の方法です。なぜかというと、①だと右側に置いてある衣装ケースよりも高い位置にしか棚ができないからです。衣装ケースはいくつか重ねてあるため、左側のスーツケースの高さよりも高くなっています。私はスーツケースのすぐ上の高さから上の部分を棚にしたいと思ったので、②の方法を採用することにしました。
 さらに、実際の棚の作り方を調べる(学ぶ)にあたっては、このYouTube動画をかなり参考にさせていただきました。寿チャンネルさん、本当にありがとうございます。いとも簡単そうにやっていて、棚づくりがまるでキューピー三分クッキングのように見えてきたので、私もやる気になりました。実際にはこんなにスムーズにはできませんでしたが、何事も初めにやる気になることが大事だと思います。そういう意味で、このチャンネルは多くの人がDIYをやってみようというきっかけになると思います。

家にあったプラスドライバーでビスを打つ試み

 ということで材料を買い集め、いざDIY開始です。
動画では大きな電動の道具を使って一瞬で木材にビスを打ち込んでいってましたが、私は「これからずっとDIYをやるとは限らないし、今回だけなら家のドライバーを使って手でやればいいよね」と考え、家にあった小さなドライバーでクルクルとやったのですが、ビス1本止めるのに10分くらいかかるうえにまっすぐに入らない…かといって、あんなに大きな道具使いこなせないだろうし、買うのはもったいないよねえ。
 と思ったものの、電動ドライバーをネットで調べ始めました。すると、あるある!プロ仕様(だと思われる)数万円のピンから数千円のキリまで、種類がありすぎて逆に分からなくなりました。ピンが必要だとは思わないですが、かといってキリといってもどのレベルで目的を果たせるのか?実際にホームセンターに行って工具コーナーを見ても迷うばかり。ですが、ここはまず安価なものを購入して実際に使ってみてから判断することにしよう、ということで、DCMブランドの3,000円程度の初心者用電動ドライバーを購入。

電動ドライバーとVBAに見つけた共通点

 結果、動画のように一瞬でビス打ちはできないものの、ちょっと力を加えてスイッチを押せば数秒できちんと締まります。1本10分かけてしかも曲がって奥まで締まらない、みたいなことをやっていた私は何だったのか?
 あ、これってVBAを学んでExcelを自動化したときに思ったことと同じですよ!「今回だけは手でやればいいや」とドライバーを手で回していた私は「VBAを勉強してマクロを使えば自動でできるということは知っているけど、今回は手で頑張ればいいや」と新しいスキルに挑戦することを何か月も何年も、もしかしたら一生避けている人、と同じでした。
 電動ドライバーで数秒でビスを打ち込むことができた瞬間「なんて効率的なのか!これを使わずに手でやろうとしていた私は、昭和から継続しているやり方に固執しあくまでも手で苦労することを尊いと主張する職場のオバサン&オジサンと同じだ!」と猛反省したのでした。
 ChatGPTの使い方を発信し続けているnoteのCXO深津さんもかつて言っていました。「ChatGPTを仕事で使うか使わないかというのは、新聞配達でバイクを使うか使わないか、というのと同じ」と。「DIYで電動ドライバーを使うか使わないか、はエクセル作業でマクロを使うか使わないか、というのと同じ」これが、今回のDIYで得た私の結論です。

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