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進路指導に関する先生の役割#3 高校生からの質問
皆様いつもありがとうございます。前回の記事でも触れましたが、講話させていただいた生徒さんから質問をいただきました。その場で答えさせていただいた内容を共有させていただきます。「そういう答え方もあるなぁ」という感じで見ていただけたら嬉しいです。
進学と就職のメリット・デメリットを知りたいです。
進学や就職について考えるとき、「できる」「できない」で悩むことがあるかもしれません。でも、あなた自身が「進学したい」「就職したい」という気持ちを持っているなら、その選択肢にはメリットがたくさんあるはずです。デメリットと感じることも、準備をすれば必ず乗り越えられます。
周りから「お金がかかるよ」「学力が足りないかも」など、進学に対してネガティブな意見を言われると、ついデメリットばかりに目が向いてしまうこともありますよね。でも、何よりも大事なのは、あなた自身の本当の気持ちです。他の人の意見に惑わされず、自分の気持ちを大切にしてください。
自己分析はどのようにすればよいか
朝起きてから寝るまでにやったことを、細かく書き出してみてください。たとえば、
学校に行った
授業を受けた
お昼ご飯を食べた
こんな感じです。その中には、意外と「できていること」がたくさん隠れています。
学校に行った → 時間を守るように心がけている
授業を受けた → 人の話を最後まで聞くようにしている
お昼ご飯を食べた → 食事をきちんと摂るように気をつけている
普段は当たり前だと思っていることにも、実は自分が意識して頑張っている部分があるんです。自分の「できていること」を見つけるときは、他の人と比べず、自分だけの視点で探してみてください。ハードルを上げずに、自分らしいペースで取り組むことが大事です。ぜひ試してみてくださいね!
社会経験はしていた方がいいのか
「社会経験」という言葉には、さまざまな意味が含まれていますが、私は「社会経験=人と会うこと」だと考えています。人と会う方法はたくさんあります。例えば、アルバイト、ボランティア、インターンなど、どれも立派な社会経験です。そして、学校に通うこともその一つです。
可能な限りたくさんの人と出会い、その中で「こんな生き方もあるんだな」と感じることです。人と比べる必要はありません。それぞれの出会いを通じて、自分の人生の選択肢を少しずつ増やしていってください。
将来どうなるのかわからなくて不安です(自分のことも、社会全体のことも)
最近、テレビやネットニュースを見ると、不安な気持ちになることが多いですよね。でも、見なければ見ないで、もっと不安になることもあります。不安な中でも、私たちにはそれぞれの役割があります。そして、その役割を毎日やることが大切だと思います。
今、こうして私の話を聞いてくださっている皆さんは、「話を聞く」という大切な役割を果たしてくれています。本当にありがとうございます。
社会全体が不安に包まれていると感じたときは、まず身近な半径3メートル以内の人に「何か私にできることはありますか?」と聞いてみてください。それだけで、誰かの助けになるかもしれません。
また、将来に対して不安を感じたときは、明日、今日やらなかったことを一つだけやってみてください。「本を読む」「動画を見る」「人と会う」など、何でも構いません。一歩を踏み出すことで、少しずつ前に進めるはずです。
不安を感じるのは、頑張って考えながら生きている証拠です。その不安を少しでも軽くするために、行動してみてください。きっと不安は小さくなっていきます。ぜひ参考にしてくださいね。
将来1人で身の回りのことをしながら働いていけるのか不安
周りから「大変だよね」と言われること、ありませんか?そう言われると、余計に不安になってしまうこともありますよね。そんなときは、まず「自分ができる身の回りのこと」を具体的に書き出してみましょう。
もしかすると、自分で思っている以上にハードルを上げてしまっているかもしれません。例えば、
ご飯を自炊する → 「毎食手作りじゃなくてもいいよね」と考えてみる。
掃除をする → 「気になったときに少しやれば十分」とゆるめてみる。
書き出したことを、もう一人の自分と対話するような気持ちで、「もっと楽にできる方法はないかな?」と見直してみてください。これだけでも少し気持ちが軽くなるはずです。
今回は5つの質問について紹介させていただきました。参考にしていただけたら嬉しいです。特に先生方には、生徒一人ひとりが抱える不安や悩みの声を日々受け止め、支えていただいていることに心から感謝しています。このような内容が、先生方の指導の一助になり、生徒さんの未来をより明るくするためのヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまにたくさんの素晴らしい出来事がありますように。