動きが鈍ってきた時の対処法 <連載1>
時々動けなくなってしまうことがある。
やる気が失せてしまう。
つまり思考停止状態になってしまう。
理由は何だろう?
ある程度満たされているから?
当面する不安が薄いから?
いま動く理由がないから?
差し迫ったことがないから?
誰でも、現在の自分の人生と仕事について問題、課題を感じていますよね。
給料が低い、評価されていない。
人間関係がややこしい。
やりがいが感じられない。
この仕事、自分には不向きでは?
会社や仕事の将来性が不安。
人生で何がしたかったのだろう?
何のために生きていくのかな?
変えたいと思うが、どう動けばいいのかな?
とにかく自分が変わらなければ。
そもそも、自分の能力を生かして、人生と仕事を充実させたいはずなのに。
こんなとき、今から、何から始めれば、納得のいく行動がとれるのだろう?
行動するうえでの出発点を確認
行動する前に現在位置を確認しておきたい。
まず、いくつかの選択肢がある?
難易度は「A→B→C→D」順に高くなる。
A 現在の職場で変革する:キャリアアップ(高い能力を身につけて経歴を高める)
B 現在の会社内で変革する:キャリアパス(昇進、部署移動)
C 今と違う会社で変革する:ジョブチェンジ(同業界・同職種で会社・職場を変える)
D 今と違う会社で変革する:キャリアチェンジ(未経験の業界・同あるいは異なる職種)
そこで当面は、現在の場所で変革する方向を選択してはどうでしょうか。
自分の能力やスキルをとことん発揮して、存分に仕事をやり切ってみるということです。
今、現在の自身の変革なくして他に居場所なし、という考え方です。
まずは、今いる場所、足元を大切しようという考え方です。
BHGの確認(そもそもの目的・目標)
さて、最初に確認しておきましょう。
即答できないかもしれませんが、サクッとメモしてください。
1年後のあなたのBHGは何ですか?
次の3つの視点で回答してみましょう。
Bing ありたい姿:
Having 得たいもの:
Giving 与えたい影響:
あなたの夢や目標は何ですか?
仕事や人生、全般についてイメージしましょう。
イメージしているものを言葉にしておきましょう。
1年後を当面の目指してみましょう。
後で変えてもいいですよ。
仮置きしないと前に進めないので。
現状把握は今の仕事のキャンバスを描く
次に、進め方として、現状把握をしておきましょう。
自分のいま携わっている仕事について、キャンバスを描いて自分が置かれているビジネスモデルを表現してみましょう。
「キャンバス」は9つの要素で構成されているので、あなたの携わっている仕事のビジネスモデルを紙一枚にシンプルに表現できます。
・自分のBHGを成し遂げる第一歩を踏み出すことができる
・踏み出した先には明確な結果がある
・単に目的、目標を目指すだけでなく、ビジネスモデルを理解することができる
・理解したビジネスモデルを改善・変革のアイデアを議論できる
このことを実感できる裏付けのある行動を起こすことが可能になります。
キャンバスを描くために
キャンバス作成が初めての方は次の記事を読んでキャンバスを描きましょう。
→9つの要素で仕組みを描く
・キャンバスとは?
・9つの要素とは?
・キャンバスの事例の確認
作業工程図
ここから先のことを含めてどんな工程があるか概要を示しておきます。
左側の現状変革の方向で考えていこうと思います。
<縮小画像>
作業ネットワーク図(PDF)ダウンロードはこちらから
それでは、次回<連載2>をお楽しみに!
<付録>キャンバスを読み方
事例を眺めるときに9つの要素の順番で読み解くといいでしょう。
<例:会社勤務の場合のキャンバスを眺めながら>
私のビジネスにおける目的は、○○という活動通して、○○という人を助けることです。
リソースとして、私には○○の体験・経験があり、○○のスキルがあります。私の主たる活動は、○○です。この活動を通して、○○のような悩みや課題を抱えている上司、同僚を顧客にして、○○という与える価値を提供、ブラッシュアップしています。顧客とのチャネルは、社内会議、個別プロジェクトの会議、Email、対面です。顧客との関係は、継続的フレンドリーな関係を重視しています。報酬として、給与・賞与、福利厚生、目標達成の満足感・充実感・高評価・表彰など。鍵となる協力者は、同部署の○○さん、○○部署の○○さん、社外の○○さんです。コストとしては、○○習得費用と時間、○○関係書籍の購入費、○○研修参加費、○○資格試験費用と学習時間などです。