見出し画像

電車は突然やってくる! 線路内に立ち入ることは危険なことを伝える広告案

電車で遭遇すると面倒な「遅延」と「運転見合わせ」。
電車を用いて通勤・通学されている方であれば、経験されたという方も多いのではないかと思います。
理由はいろいろありますが、大幅な遅延や運転見合わせの要因で、約4分の1を占めるのが、突発的な要因です。
この突発的要因のうち、「自殺」が52.4%、「線路内立ち入り等」が7.3%を占めています。
利用していて、「〇〇で人身事故のため〜」とよく目にしますよね。
ホームドアの設置などで対策をされていますが、それでもなお減らない人身事故。そんな事故を減らすために、「線路内立ち入り等」の方に目を付け、「電車は突然やってくる」という広告を制作いたしました。

■ 工夫した点

工夫した点は、4つです。
まず1つ目は、錯視効果を用いて、奥行き感を生み出しているところです。

画像1

奥行きがあるように見えてきませんか?
中央部を黒にし、外周に向かうにつれて徐々に白色になるようグラデーションをかけています。
実際のトンネルをイメージしていただくとわかりやすいと思います。
これで、奥から電車がやってきている感じをイメージしています。

2つ目は、電車を中央に、半透明で設置している点です。

画像2

こうすることで、電車はよく見えないうちに、突然やってくることを表現しています。

3つ目は、手前に、「白い人を」設置している点です。

画像3

一番手前に設置することで、広告に目が入りやすくなるので、電車が突然やってきた!という思いになれます。
また、「白い人」である点も重要です。
白い人であることにより、不特定の人間になるため、この人は自分であるかもしれない、自分が線路内に入っているときに電車が突然やってくるかもしれない、という考えを生むことに成功しています。
(そもそも線路内に入るのはだめですが笑)

4つ目は、中央に配置している電車の画像を自分で制作している点です。

画像4

自分で撮った写真を元に、PowerPointの図形を組み合わせました。
なお、「JAGAIMO LINE」や、ガラスから覗いている謎の生物、目のあるニンジンには特に意味はありません。
仮に入れた画像を変更するのを忘れていました笑
(ちなみに、JAGAIMO LINEの左にあるニンジンの画像は、昨年度11月〜12月の、農業のプロジェクトで使用した画像です。)
車両は、東武アーバンパークラインで使用されている東武8000系。
この車両を元にしたのは、単に私が好きだからです。

以上が、工夫した4つの点です。

■ 制作した広告画像はこちら!

画像5

こちらが制作した広告案になります。
あまり派手にせず、シンプルなものにさせていただきました。
上には、「線路は歩けません。」「電車は突然やってきます。」の文字。
これも、イラストの部分に目が行きやすくなるよう、あまり目立たない文字色にしました。
奥から電車が突然やってきているイメージを感じていただけていますでしょうか。
ちなみに、多くの方はAobe IllustratorやGoogleスライドで制作しているのですが、私の広告は全てPowerPointを使用して制作いたしました。

■ プロジェクトを終えて


今回のプロジェクトを終え、日常でよく見る広告も、錯視効果を用いることで、目を惹きやすくしているのがよく分かりました。
また、広告を制作している中で、1つの問題を伝えるのにも、様々な方法があり、その最適解を考えるのがとても難しく感じました。
全てPowerPointで制作した点から、スキルアップもすることができました。
今後、プレゼンをする時などにも、錯視を用いて、聴取者の目を惹く工夫をしていきたいと思いました。
ありがとうございました。

参考文献
国土交通省 東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」(平成30年度)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001328948.pdf
注)PDFファイルが開きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?