旅は、未来の自分と出会うチャンス
こんにちは。
いらっしゃいませ。
『パーソナルブランディングカフェ』のマスター、山本秀行です。
以前、パーソナルブランディングのコンサルティングをさせて頂く上での知識・技術として、キャリアカウンセリングについて学び、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。
キャリアというと、職業上の経歴や職位・地位と捉える方も多いかと思います。
しかし、一方で、キャリアとは職業上のことはもちろん、その人の生活や生涯、そしてその時々の役割を含めた捉え方があります。
つまり、キャリアとは、仕事もプライベートも含めた人生そのものでもあるのです。
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さて、「人生は、旅である」とよく言われます。
キャリアが人生そのものであるならば、「キャリアは、旅である」とも言えるでしょう。
私たちは、時に自身のこれからのキャリアに悩んだり、考えあぐねたりするものです。
もちろん、私もそのようなことを繰り返してきました。
そのようなとき、私が心掛けているのが、日常の仕事や生活からちょっと距離を置いて、自分を客観的に眺める機会を持つことです。
なぜなら、日々の仕事に追われていたり、日常生活がただなんとなく過ぎていくような状態では、これからのキャリアについて前向きな姿勢や中長期的な視点で考えることがなかなか難しいと考えるからです。
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ここで私がとる手段が、旅に出ることです。
旅は日常から物理的に離れることであり、気持ちも日常から離れやすくなります。
私の場合、おおよそ季節ごとにお気に入りの街である京都を訪ねています。
千年の都は、私がふだん暮らしている街と大きく異なる趣きにあふれています。
街を歩けば、多くの神社仏閣があり、そこかしこに長い歴史を感じる建物があります。
食に関しても、京都ならではの食材や味付け、こだわりに出会います。
京都という私にとって非日常を訪ねたからこそ、日常生活では得られないさまざまな気づきや学びを獲得することができるのです。
そして、その中で、自分はどのようなことに感動するのか、どのようなことを大切にしているのかといった自身の考え方や価値観をあらためて知ることができます。
さらには、(これがとても嬉しいことなのですが)未来の自分を探ることにもつながるのです。
たとえば、これから自分は何をしたいのか、いったい何者になりたいのか、どんな未来にワクワクするのか、といった具合に。
人生は旅であり、またキャリアが旅であるのなら、旅先で得た経験や味わった感情は、これからの自分のキャリアを切り拓き、デザインする上でのヒントとなるはずです。
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キャリアについてあらためて考えようとするならば、日常をちょっと離れて、旅に出るといい。
そして、人との出会いや景色や美味しいものなどを楽しみながら、「あぁ、自分はこういうことが本当に好きなのだナァ」「こういうことに心が動いてしまうのだナァ」といった本音の思いをいくつも並べながら、未来の自分を描き、探ってみるのも旅の醍醐味なのではないかと思うのです。
そうはいっても、ちょくちょく旅に出ることは難しいという場合もあるでしょう。
そのようなときには、近所にあるけれど、まだ行ったことのないカフェを探して足を運んでみる。
そして、一杯の珈琲をいつもよりゆっくりと飲みながら、旅した気分でまわりを眺めてみる。
さて、壁に掛かった絵に何を感じるだろう、目に映るモノの中で一番のお気に入りを挙げるとしたら何だろう、店の外を行き交う人たちを見て思い出す言葉は何だろう。
そんな自問自答を楽しみながら繰り返す。
たった一杯の珈琲タイムも、考え方次第でキャリアを探る旅になるはずです。
日々の中でも、そのような旅ができると嬉しいですね。
なんといっても、“旅は、未来の自分と出会うチャンス” なのですから。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。
この記事が、あなたのパーソナルブランディングの一助になれば幸いです。
パーソナルブランディングカフェ/マスター 山本秀行
(パーソナルブランドコンサルタント、ブランド戦略プロデューサー)