PBADAO、2024年の挑戦と成果
こんにちは!PBADAO広報部です。
PBADAOは2024年、ブロックチェーンのインフラ事業からアプリケーションレイヤーでの取り組みに手を広げ、多くのプロダクトを生み出し、事業ならびに業界の発展へと挑戦しました。このnoteでは、PBADAOの2024年の歩みを振り返っていきます。
■Walletサービスの進化
PBADAOの2024年は、パスキーを活用したERC4337(Account Abstraction)を採用したウォレットソリューション「TORMO」から始まりました。
過去の様々な取り組みの中でブロックチェーンウォレットにおける秘密鍵の管理リスクやガス代の支払いといった複雑さがあるかぎりブロックチェーンのマスアダプションは難しいという考えから、その解決策としてパスキーの導入によるセキュリティと利便性を向上したプロダクトに注目しました。秘密鍵管理の必要のない環境は、山梨県庁との取り組みで小学生でもスムーズに利用できるということを証明しました。
TORMOの展開を進める中で、Account Abstractionの利点を感じつつ、秘密鍵を活用したウォレットの安定性や自由度も選択肢として提示できるようパスキーを軸とした秘密鍵暗号方式のインフラソリューション「Othello」の提供も開始しました。
「Othello」を中心としたこれらのインフラ基盤は「tancre」や「Pucre」をはじめとし、PBADAOが運営するその他様々なサービスの基盤として活用されています。
また、特許申請済みのNFCを活用したウォレットソリューション「pokke」は、東急株式会社での利用を継続していただきつつ、オリジナルな商品開発も多くありました。日本初開催として、渋谷で開催されたイーサリアムのコミュニティイベントである「EDCON」で「SHIBUYA Wallet」、Yu-Gi-YnプロジェクトによるJewelry Wallet、株式会社MIXIとスケートボーダーの堀米雄斗選手とのプロジェクトでの採用などをいただきました。
■アプリケーションのローンチ
環境保全とカーボンクレジット
tancre
KlimaDAO JAPANと共同でNFTを活用した自然環境への貢献として個人でも寄付に参加できる「tancre」をリリースしました。tancreは、個人と事業者が共創・協調して取り組む気候アクションプロジェクトをすぐに立ち上げられるサービスです。IVS Crypto 2024 KYOTOで取り組みを開始し、その後、様々なイベントで実施させていただき、長崎県西海市のZero Carbon Day Saikai 2024でも採用され、大変好評をいただきました。
Re:co
2024年11月にはReFiプロジェクトであるJE FORESTの「MORI NFT」と統合して「tancre Re:co」をローンチしました。Re:coは衛生技術を活用したカーボンクレジットの認証からファイナンスまでをテクノロジーによりシームレスにつなげ、従来のプロセスと比較して大幅に工数を削減することを達成しています。プロジェクトオーナーはクラウドファンディングサービスのように資金を調達し、個人は支援した額に応じたカーボンクレジットの権利を所有することができます。また、この権利の流動性がブロックチェーンにより円滑に機能し、市場の流動性が高まります。
KlimaDAO JAPAN MARKET
KlimaDAO JAPAN、みずほFG、オプテージと共同で、ブロックチェーン基盤のカーボンクレジットマーケットプレイス「KlimaDAO JAPAN MARKET」の実証実験を開始しました。この取り組みでは、ブロックチェーンを活用し、カーボンクレジットをトークン化することで、透明性、流動性、機能性の向上を目指しています。
PBADAOはブロックチェーン技術を活用して、カーボンクレジット市場の透明性向上と効率化を目指しています。
ソーシャルファイナンスアプリ「Pucre(ぷくれ)」
今まで取り組んできた気候変動問題への取り組みをよりアップデートする形として、Pucreの提供を開始しました。ユーザーは、Pucreをインストールして、歩行や周辺のスポットにチェックインすることにより、ポイントを受け取ることができるサービスです。ユーザーが取得するポイントと同額分が自然環境にファンディングされるため、ユーザーはポイントを貯めることで自然環境へ貢献ができ、お得なポイントも貯まります。ポイントはPucreアプリ内の「Pucre Market(ぷくま)」で商品やチケットなどと交換することができます。そのほか提携するアプリケーションやリアルのお店などでも利用することができます。
■まちづくりとブロックチェーン技術
SHIBUYA Q DAO
東急株式会社さまとのお取り組みとなる「SHIBUYA Q DAO」では、NFTを活用しリアルとデジタルを組み合わせた新たな体験を提供しています。
渋谷のさまざまな店舗でWeb3/NFTを組み合わせたサービスの提供によりNFTホルダーを中心としたコミュニティは成熟し、多くの渋谷でのアクションがおこりました。ヴィタリック・ブテリン氏も登壇した国際的イベント・EDCON代々木体育館にてビームス別注ハードウォレット搭載小銭入れ「渋谷ウォレット」の販売も話題を呼びました。1周年記念イベントではアプリ「Pucre」との提携を発表。サステナブルな社会に向けた個人の行動変容を促す気候変動アクションの取り組みをおこなっています。
また、下北沢のまちづくりに取り組む株式会社あおとき様と業務提携を実施。この戦略的提携により、下北沢のまちづくりにWeb3技術を導入します。PBADAOは渋谷でのまちづくりの経験を活かし、下北沢でも新たな挑戦を行うことで、地域の活性化と革新的なまちづくりを進めていきます。
■Web3プロジェクト
NFTアートプロジェクト「8CH1」
株式会社MIXIとスケートボーダーの堀米雄斗選手とともに「七転び八起き」をテーマにアートプロジェクトを実施しました。スケーターの不屈の精神をインスピレーションとしました。ブロックチェーンを活用したデジタル製品証明書が付帯する堀米雄斗選手の直筆のサイン入りのグッズなども注目されました。ここでも弊社のインフラ基盤が採用されました。
さまざまな大手プロジェクトでの採用
NFT活用基盤サービス「TORMO(とるも)」は、HISが運営する「海鮮バイキング いろは」の開店168日記念パスポートサービスやアジアゾウの寄付プロジェクトに採用されています。またNFCを活用したハードウェアウォレット「pokke」は、取引額世界一を記録した提供するNFTアートプロジェクト「遊戯苑」でNFCを活用したハードウェアウォレット「pokke」(特許申請中)の技術を基盤にしたジュエリー「Omamori Jewelry」に採用されています。
■海外での実績
今年はシンガポールでのプロジェクトローンチや海外展示会への選出など、海外への挑戦を強化した年でもありました。
6月にはシンガポール政府運営のシンガポール映画協会と連携し、アコヤ真珠を題材とした映画公開と同時にRWA連携型のNFTを展開しました。
9月にはドイツのベルリンで行われた「IFA2024」への出展、11月にはスペインのバルセロナで行われた「SCEWC2024」へ出展をし、海外展示会へも積極的にチャレンジした年となりました。
どちらの展示会も東京ベイeSGパートナーによる出展事業者に選出していただき、東京都支援の支援のおかげで実現でき、大変ありがたかったです。
来年1月には「CES2025」への出展も決まっており、来年も引き続き海外への挑戦を続けていきます。
■メディア
「SHIBUYA Q DAO」は日本ツーリズムNFT協会が主催する「Tourism×NFT Awards」の体験価値・フィジタル部門でグランプリを受賞しました。
また、幻冬舎・PBADAO・暗号屋の3社が、ブロックチェーンの社会実装に向け、実証実験の実施やそのレポートを公開するブロックチェーンエコシステム研究所「TRI」を発足しました。
以上、2024年のPBADAOの歩みを振り返ってきました。2025年もブロックチェーン市場の活況に乗り、またパートナー企業の皆様とともに、さらなる飛躍のために邁進していきます。PBADAOの今後の活動を是非ご期待ください。
■登壇情報
2025年1月24日:サステナビリティ×デジタル/web3プロジェクトの実践と課題
当社代表取締役の堀井が2025年1月24日にアクセンチュア・イノベーション・ハブ東京で開催される「サステナビリティ×デジタル/web3プロジェクトの実践と課題」に登壇いたします。個人の行動変容を通じたこれからの社会のエコシステムについてお話しさせていただきます。
■株式会社PBADAOについて
代官山と京都、湘南に拠点を構えるブロックチェーン企業。ブロックチェーンを組み込んだプロダクトの企画・開発・運営に長けており、エンターテイメント、一次産業、スマートシティ、観光などの領域で主に自社プロダクトを展開しています。アジア最大級のブロックチェーン企業を目指しています。
PBADAO:https://pbadao.com/
PBADAO広報(X):https://x.com/PBADAO_PR
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