ブロックチェーンが変えるチケットの未来/国内外の最新活用事例
今回は映画や舞台、音楽イベントなどでのチケットにおける、ブロックチェーン活用事例を紹介します。NFTチケットにはイベント終了後も起こる記念品としての価値から、偽造防止や転売対策まで設計次第でさまざまなメリットをもたらずことができます。
①ローチケNFT
ローソンチケット(ローチケ)は、NFT技術を活用したチケットシステムを導入しています。ローチケNFTは、コンサートやスポーツ、演劇などのイベントチケットと連動し、購入者に座席情報やアーティストのオフショット、イベント終了後の写真などを含む記念NFTを提供しています。チケット購入者は、このNFTによってイベントの思い出をNFTとして半永久的に保管することできます。
②NFTチケットプラットフォーム 「チケミー」
日本初のNFTチケット販売プラットフォーム「チケミー」では、ブロックチェーン技術を活用して、イベントチケットをNFT化し、転売や偽造を防止したうえで、チケットの流通を効率化しています。ブロックチェーンによってチケットをデジタルならではのカスタマイズができる点も魅力となっています。24年6月の時点で累計900以上のイベントで導入済、年間流通額15億円を目指しています。
③音楽フェス「Coachella 2024」
アメリカ最大の音楽フェス「Coachella 2024」は、NFTマーケットプレイスOpenSeaと提携し、VIPパスやスタンプラリー企画などでNFTを活用しました。VIPパスは会場へのチケットに加え、専用ラウンジへの入場などの特典が付与されています。さらにスタンプラリーではオンラインとオフライン(現地会場)でトークンを獲得して特典を得ることできる仕組みを導入。ブロックチェーンならではのリアルとデジタルを繋ぐ体験を提供しました。
④PBADAO、SO-SO × Neo Tokyo Punks
22年10月、VENUE: MAGNET by SHIBUYA109 屋上「MAG’s PARK」で開催されたイベント「SO-SO × Neo Tokyo Punks "HALLOWEEN × NFT Special Night Party Supported by SHIBUYA109"」にて、NFTチケットを活用いたしました。
入場チケットをNFTとして抽選で300名様に配布。さらに、チケットNFT所有者には後日SO-SOのスペシャルNFT音源をエアドロップしました。
⑤PBADAO、OZworld参加イベントでNFTチケットを販売
23年2月、PBADAOは沖縄県出身のHIP HOPアーティストOZworld氏が参画するNFTプロジェクト「NiLLAND」との共同開催イベントをEDGE off KYOTOで実施いたしました。本イベントでは、入場チケットをNFTとしてイーサリアム決済で販売しました。さらに特定のNFTを保有していると無料または割引で入場可能となる機能や、現地でチケット有無を確認できるNFT認証システム、場内での仮想通貨決済の導入も実現しました。
以上、今回はチケットにおけるブロックチェーンの最新活用事例をご紹介しました。チケットはブロックチェーンを活用することで透明性を高くし多くのメリットをもたらす可能性があります。まだ活用は始まったばかりですが、導入機会や使用例は増えており、今後、ウォレットの普及と簡易化によって、さらに多くの事例が生まれてくることが期待されています。
■株式会社PBADAOについて
代官山にNFTギャラリーを構えるNFTスタジオ兼システム開発会社。自社に、アーティスト、クリエイター、エンジニア、コミュニティマネージャー、マーケターを擁し、多種多様なNFTプロジェクトを展開している国内最大級のブロックチェーン企業です。
PBADAO:https://pbadao.com/
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