音楽・イベント業界の常識を覆す!ブロックチェーンの活用事例から見る未来像
本記事では、音楽・イベントにおけるブロックチェーン技術の活用事例をご紹介します。
ブロックチェーンの得意とする透明性やコミュニティの形成を利用し、エンターテインメントの新しいあり方を示す先進的な事例が生まれています。
アメリカ最大の音楽フェス「Coachella 2024」
販売+スタンプラリーでブロックチェーンを活用
ドージャ・キャット、LE SSERAFIM、YOASOBら有名アーティストが登場したフェス「Coachella 2024」はNFTマーケットプレイスOpenSeaと提携し、NFTをさまざまなシーンで活用しました。
・1000枚限定で販売された「VIPパス」
会場へのチケットに加えて、専用ラウンジへの入場など特別感のあるユーティリティが付与されました。
・誰でも無料で参加できる「スタンプラリー企画」
事前施策としてサイトの訪問やYouTubeでの動画視聴、フェス当日はブースを回遊することによりトークン(ポイント)を獲得できる施策を実施。獲得したトークンでドリンクなど特典を得ることができるものでした。OpenSeaと連携し、メールアドレスだけで簡単に参加できる仕組みを導入。webサイトにおけるCookieのようなマーケティング活用としても活用されました。主催からは「すでにチケットを購入済の参加者に、より高い体験をしてもらうための施策」との発言もありました。
Coachellaでは22年より生涯PASSとなるNFTの販売など積極的なNFT活用を実施しており、イベントにおける最先端のブロックチェーンを活用事例となっています。
タイの音楽フェスで4万枚以上のNFTチケットを発行
「Fansland Web3 Music Festival 2024」
江南スタイルのPHYらが出演したタイの音楽フェスでは、NFTに紐づいたチケットを展開しました。チケットおよびコンテンツ プラットフォーム「 Fanstopia NFT Market」がフェスを主導した実験的な試みとなります。
実施された施策は以下となります。
・チケットの公式での二次流通市場、転売価格への上限設定
・アーティストへの投票、ファンポイントの獲得
・チケットの決済は仮想通貨やステーブルコインでも可能
・アーティストの記念NFTを販売
ジャスティン・ビーバー
ストリーミング収益をNFT保有者に分配
23年9月にジャスティン・ビーバーのNFTが2000個限定で販売されました。楽曲『COMPANY』に紐づくアイテムとなり、購入者はSpotifyやApple Musicなどのストリーミング再生のうち1%にあたるロイヤリティーの分配を受け取ることが可能となりました。トークンを多く保有すればするほど、分配は多くなります。
販売価格は0.017ETH(当時価格で約2400円)であり、ストリーミング収益は年間数十円と予想され投資対効果は低いものとなりますが、新しい形のファンアイテムとして注目が集まりました
NFTチケットプラットフォーム 「チケミー」
日本のスタートアップによるNFTチケットプラットフォームの「チケミー」では東宝、ホリプロ、PARCOなど100社以上のイベントチケットでの取り扱い実績があります。
・チケットを一次販売から二次流通まで一貫して提供
・二次流通の取り扱いをコントロール可能
・特許取得済みの不正転売防止技術も導入
ブロックチェーンを活用したチケットを継続的に発行してます。
LAWSON TICKET NFT
ローソンチケットではSBINFT株式会社と連携し、コンサートやスポーツ、演劇といったイベントのチケットと連動したNFTを発行しています。 購入した座席情報やアーティストのオフショット、イベント終了後の写真などを入れた記念NFTをチケット購入者に配布することが可能となっており、ユーザー側にはイベント後もデータとしてチケットを保有できるメリットがあります。人気の公演では1万枚以上のNFTチケットが発行された実績も生まれています。
以上、今回は音楽・イベントにおけるブロックチェーン活用事例を紹介いたしました。
■株式会社PBADAOについて
代官山にNFTギャラリーを構えるNFTスタジオ兼システム開発会社。自社に、アーティスト、クリエイター、エンジニア、コミュニティマネージャー、マーケターを擁し、多種多様なNFTプロジェクトを展開。当社が開発および販売を行うPOKKEは、利便性、導入のし易さから、様々な企業での展開が拡大しており、NFTを普及させるためのインフラ整備に努めています。
PBADAO:https://pbadao.com/
\イベントのお知らせ/
PBADAOでは美味しいお酒を飲みながら、技術と芸術について語り、情報交換するイベント「スナック アーテック」を開催します!
6月7日(金)19:00-21:00 @神宮前
ビジネスmeet upとは違い、メインは美味しくお酒を飲むこと。
感性が刺激されるアート空間の中で、ワクワクする未来の話をしましょう。
ぜひ、ご参加ください!
■Web3総合ソリューション「pokke」
NFCチップを活用したWeb3総合ソリューション「pokke」では、ウォレットや暗号資産を必要とせずNFTを保有できる体験が提供されています。
■アカウントアブストラクション型ウォレットソリューション「TORMO」
既存サービスにも簡単に追加できる、秘密鍵がいらない、かんたんで使いやすいウォレットソリューションです。生体認証を通じてブロックチェーン上での取引を簡単に可能にします。
TORMOは現在、京都にある観光案内所「ミナト」でドリンクチケットとして活用されています。
今後は使いやすさを武器に、エンタメ領域でのチケット活用・ブロックチェーンを活用した新しい体験づくりに力を入れていきます。
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お問い合わせフォーム:https://pbadao.com/contact