鉄道会社のブロックチェーン活用事例【大手私鉄グループ編】
鉄道会社のブロックチェーン活用事例を紹介いたします。3週にわたって「JRグループ」「大手私鉄」「その他・海外事例」を特集しています。各社の事例から、みなさまの業界での活用法の参考になればと思います。
今回は大手私鉄グループの中から、東急・東京メトロ・京阪・京浜急行・近畿日本鉄道の5社の事例を紹介します。
①東急株式会社:渋谷でリアルとデジタルを組み合わせた新たな体験
東急株式会社は、NFTを活用し渋谷を巡りながらNFTを集めるトレジャーハントや集めたNFTを飲食店で実際の商品と交換できるイベントを開催しています。事前の暗号資産やウォレットの準備が不要なハードウォレット「pokke」を導入することにより、幅広い世代による参加/共創型のコミュニティの形成を実現しました。PBADAOはプロジェクトの運用および「pokke」の採用など、本施策に深く関わっております。
また東急新横浜線開業を記念したNFTの無料発行や、鉄道車両の3Dデータを販売する「NFTゲージ」など様々な取り組みをおこなっています。
②東京メトロ:車両写真や3DモデルをNFT化して販売
2023年1月に、実際の鉄道車両を3Dモデル化したNFTをAdam byGMOで販売しました。同年9月には、帝都高速度交通営団時代の車両写真をNFTトレーディングカードとして販売しました。2024年3月には、銀座線1000系車両と駅の看板の3DデジタルモデルNFTを販売しています。これらは東京メトロ <CRYPTO METRO>シリーズとして継続的に展開されています。
③京阪電気鉄道:デジタル駅スタンプラリー
2023年10月よりJR東日本が提供する駅スタンプアプリ「エキタグ」と提携し、デジタル駅スタンプラリーを実施しています。神社仏閣などに設定された駅スタンプを取得することで、京阪電車オリジナルNFTコンテンツなどがプレゼントされました。2024年3月にはアニメ「響け!ユーフォニアム3」とコラボした描き下ろしイラストを使用したNFTのプレゼントも行われました。
④京浜急行:NFT自販機の設置
2024年3月から、京急ミュージアムの収蔵品や鉄道史料をデジタル化したNFTコレクション「京急ミュージアム開館4周年記念デジタルアーカイブNFTコレクション」の販売を開始しました。このNFTは京急ミュージアム館内に設置された小型自動販売機で購入でき、スマートフォンとLINEがあれば誰でも簡単に入手することができました。
⑤近畿日本鉄道:デジタル乗車券の実証実験
2020年2月にブロックチェーン技術を活用したデジタル乗車券の実証実験を行いました。スマートフォンアプリ上でデジタル乗車券を発行し、自動改札機で利用できるシステムを近鉄難波線と近鉄大阪線の2駅で試験しました。この実験では、ブロックチェーン技術の特徴を活かしてセキュリティを強化し、利用者の利便性向上や駅業務の効率化を検証しました。将来的には紙の乗車券や施設の入場券など各種チケットのデジタル化を推進し、MaaSやデジタル地域通貨などと組み合わせた新たなサービスの創出を目指しています。
以上、5つの大手私鉄グループによるブロックチェーン活用について紹介しました。その他の大手私鉄でもNFT販売、ふるさと納税NFT、メタバース展開などがおこなわれています。
■株式会社PBADAOについて
代官山と京都、湘南に拠点を構えるブロックチェーン企業。ブロックチェーンを組み込んだプロダクトの企画・開発・運営に長けており、エンターテイメント、一次産業、スマートシティ、観光などの領域で主に自社プロダクトを展開しています。アジア最大級のブロックチェーン企業を目指しています。
■Oth3llo(おせろ)のご紹介
Oth3lloはSDKとして提供され、Web3のウォレットやアプリケーションの開発者へ、Web3初心者やネイティブな方でもシンプルで安全な体験ができるインフラ基盤を提供します。
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