船に乗らずにシャチを見たい!インドア派の知床旅行後半
さて、知床のビジターセンターを巡る旅が始まりました。(前編はこちら)
道程をもう一度。
2泊3日、宿はウトロ地区にあるKIKI知床ナチュラルリゾートです。
ブルーのラインがドライブルート。
ピンクの星がオススメスポット。
オススメ⒈知床世界遺産センター
前編とやや重複しますが、まずは星①の知床世界遺産センターで、知床について学びます。
外国語にも対応した短時間のムービーや等身大のオオワシのぬいぐるみなどもあり、みんなが楽しく学べるスポットです。
さらに道の駅も隣接しており、お土産を買うにも最適。知床旅行の最初に寄るべきスポットです⭐︎
わー、大好きなソイが何種類もある!食べたい…
今日はこれから観光なので鮮魚は諦めて出発です。
オススメ⒉知床自然センター→フレペの滝
次は星②。
知床自然センターでトレッキングや自然観察についての情報を得てから、フレペの滝が見える展望台まで散策に出掛けます。
スノーシューや長靴のレンタルもありますよ。
※今回は雨のためスキップ。
3月前半に訪れたときには滝は凍っていました。氷瀑って初めて…いや、オシンコシンの滝も凍ってたな。
エゾジカの足跡を追いながら林を抜け、展望台のそばでは鹿達がカツンカツンとツノを付き合わせている光景も見ることができました!
往復で40分ほどのお散歩。我々は雪の中だったので小一時間ほど散策に費やしました。
シカの足跡やフンを追って森を歩くの、ハンターになったみたいで楽しかったです。
オススメ2'知床五湖のひとつを高架木道から
今回は雨だったためルートから外したのと、地図が小さかったためピンクの星はつけていませんが、星②から峠道に入らず少し進むとメインスポット知床五湖に行き着きます。
前編でも述べたように、冬季は入れません。
また、五湖全てを見る地上遊歩道コースを選びたいのなら、知床五湖フィールドハウスで申し込みをしてレクチャーを受ける(さらにヒグマの活動期にはガイドさんの同行がマスト)必要があります。
手軽に散策したいのなら高架木道コースがおすすめ。安全で歩きやすい木道から湖のひとつと知床連山を眺めることができるので、サンダルや汚したくない靴でも歩けます。
体力のない人(自分です)や車イスの人も安心。
※以下の写真は5月に訪れたときのものです。
晴れれば景色は最高!
ですが紫外線も気になるところ。
日傘はすれ違う人や撮影の邪魔になってしまうので帽子や日焼け止めで対応したいところですね。
オススメ⒊知床峠
星③の知床峠は、天候が良ければ根室海峡と国後島を見ることができます。
思っていたよりもずっと近い!のに行くことは出来ない北方領土。公民の教科書の表紙がこの光景だったことを思い出しました。
ちなみに晴れていても雲が雲海のようになっていると見えません。(それも幻想的でよかったですが)
また、峠なので天候の急変や霧の発生も多いです。そしてシカやキツネは普通に道路にいます。
運転にはくれぐれもお気をつけください。
今回も、写真は撮れませんでしたが峠道でかわいい子連れのシカを見ることができましたよ!
オススメ⒋知床世界遺産ルサフィールドハウスから快適にシャチを探す
さて今回の旅の目玉、星④のルサフィールドハウスへとやって来ました!!
実は5月にも訪れたのですが、その時は晴れて海がキラキラと反射して探しにくかったんですよね。あと風が強いと波が立って探し辛い。
今回は写真を見て分かるように、今にも降り出しそうな曇天。なのに海は穏やか。
絶好の観察日和です!
天候のせいかな?それともお昼時だから?
前回来た時は大勢ではないものの常にいた観光客が、今回我々が訪問したときはゼロでした。
いや、最初は2組くらいいたのですがすぐに帰ってしまった。
よし!望遠鏡独り占めだぁ!
他に誰もいないなかで熱心に探していたからでしょうか。しばらくすると職員のお兄さんが見えますかぁ?と話しかけてきました。
「シャチ、いるんですよね?見たいんです!」
熱い思いが伝わったのか、お兄さんも捜索に加わります。
そして5分後。
「いました!」
お兄さんが見事にシャチのピンと立った背鰭を見つけてくれました。
それからは小一時間ほど、誰も来ないのをいいことに、それぞれが望遠鏡を覗きながら思い思いにお喋りをする楽しい時間に。
(なお、一番はしゃいでいたのは職員さんであったことを報告しておきます。)
かっこいいなぁー
うわっ、ジャンプした!
わぁスパイホップだ!
ホエールウォッチングの船が2艘近付いて、シャチ達がその周辺を楽しそうに泳ぎ回ります。
海面から突き出た背鰭には小さいものも。赤ちゃん連れの7頭ほどの群れでした。
600ミリのカメラではどう足掻いてもこれしか撮れなかった…。解像度を落として実質2400ミリにしてようやく姿を捉えることができました。
拡大すればなんとか赤ちゃんの背鰭も見えます!
望遠鏡ごしではイメージ画像くらい鮮明に、模様もはっきりと見えました。当たり前ですが肉眼では何も見えず。
すっかり童心に返ってしまったお兄さんにほっこりしつつ、さすがに目が疲れたので切り上げましたが
ちょー楽しかった!
今の時期、運が良ければマッコウクジラの尾鰭を目にすることもできるそうです。
寒さや日焼け、船酔いの心配なしに快適にクジラの観察ができるルサフィールドハウス。
自分のように、自然は好きだけどインドア派の人にめっちゃオススメです。
ルサフィールドのお兄さん、楽しい時間をありがとうございました!
まとめ
晴れの日コースは①+②+②'
雨の日コースは①+③+④
2泊あると天候に合わせて臨機応変に対応できるので、しっかりと知床を楽しめますよ!
ちなみに今回は紹介していませんが、羅臼の町の手前、熊の湯や間欠泉のすぐそばには知床羅臼ビジターセンターがあり、こちらもシャチの骨格見本など展示物が充実していてオススメ。
ぜひ雨の日コースに組み込みたいところです。
余裕のあるプランニングなので、詰め込みたい派の人は一日で片付けたくなるかもしれません。
でも、素敵なリゾートに泊まって温泉を楽しむのも最高なんですよね。
なので、観光はほどほどにして、いそいそとホテルに帰ります⭐︎
最後に。オススメホテル
どちらも3泊ほどお世話になってます。まだ行くつもりです。
同じ系列のホテルなのですが、どちらも最高に居心地の良い理想のリゾート。
地元食材を活かした料理が美味しく、特にKIKIの朝食で提供されていた菩提樹のはちみつは大ファンになってしまいました。
サウナも充実しているので整いたい方にも大変オススメ。
ちなみに北こぶしリゾートのサウナは、冬は流氷を眺めることができる最高のロケーションでした!
夫が一番喜んでいたのは、どちらのホテルもラウンジでキンキンに冷えたビールが飲み放題ということ。
これは。。早くホテルに帰りたくなるというものです。リゾート最高!
とても素敵なリゾートなので、知床観光の際にはチェックしてみてくださいね!
おしまい