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価値観が違うとは?

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臨床の場に限らず,あらゆる対人関係のトラブルにおいては,
「あの人とは価値観が違う」
「私の価値観を認めてほしい」
というような言葉はよく聞かれると思います。
さて,そもそも価値観とは何でしょうか?


価値観を辞書で調べると,下記のように記されています。

 何に価値があると認めるかに関する考え方。
 価値(善・悪,好ましいこと・好ましくないことといった価値)を判断するときの根底となるものの見方。
 ものごとを評価・判断するときに基準とする何にどういう価値がある(何には価値がない)という判断。



多くの人が,相手の表面的な行動やその場の言葉だけを捉え,相手を深く知ろうとせずに,「あの人と価値観が違う」の一言で片づけてしまっているように思います。
しかし,大切なのはその人の表面的な行動や言葉ではなく,その背景にある「〇〇だからこうする」,「〇〇だから重要」という『判断』です。

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つまり,相手の価値観を理解するには,相手がある行動や要求をした時に,

「なぜそうするのか?」

という,理由や判断に理解を示すことが重要となります。

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そして,その判断に至った理由は聞いてみなければ分かりません。
「価値観が違う!」で終わらせるのは簡単ですが,そこからもう一歩踏み込んで・・・

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「私は〇〇だからこう考えるけど,あなたはどうしてそう考えるの?」

と,聞いてみるのもよいかもしれません。

相手の意見するのは簡単です。
しかし,それでは話しが進みません。
まずは相手の話しを聞いてみましょう。
ただし,質問形式で相手を否定しないよう気を付けてください。

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【参考文献】
・高橋 綾:対話を通じ価値観を理解,尊重することと他者をケアすること.緩和ケア:28(2).2018

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