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ダウ、S&P500とは?米国株価指数を知る

以前、日本の代表的な株価指数について簡単に説明しましたが、今回はアメリカの代表的な指数を紹介します。ニュースなどでもよく耳にするダウやS&P500などを紹介します。

ダウ・ジョーンズ工業株価平均(Dow Jones Industrial Average)

ダウ・ジョーンズ工業株価平均は、アメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカを代表する30銘柄の修正単純平均株価指数です。日本でいう日経平均株価と同じように株価を基に算出する指数となります。
株式分割や銘柄入替がある場合は、除数を変更することで調整されます。NYダウやダウ工業株30種平均などとも呼ばれます。

1896年にダウ・ジョーンズ社が農業・鉱工業の12銘柄で算出したこともり工業株と名称についています。1928年に現在と同じ30銘柄で構成されるようになりました。
2020年8月に銘柄の見直しが行われた際には、クラウド大手のセールスフォース・ドットコムとバイオ医薬大手のアムジェン、航空機エンジン・自動車部品大手のハネウェル・インターナショナルが採用されました。一方、石油メジャーのエクソン・モービル、製薬大手のファイザー、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズが除外されました。なお、1928年から構成銘柄だったエクソン・モービルが除外されたことで、1932年に組み入れられたプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が一番古くから採用されている銘柄となりました。

S&P500(Standard & Poor’s 500 Index)

S&P500は主要500銘柄の時価総額加重平均指数です。時価総額を基に算出している点で日本のTOPIXに近いところがあります。
S&Pダウ・ジョーンズインデックスが算出しており、500銘柄は米国企業であることや規模、株式の流動性などの基準で選定されています。NYダウの30銘柄と比べ500銘柄と銘柄数が多いこともあり、相場全体の動きをより表しているといえます。

NASDAQ総合指数(NASDAQ Composite Index)

NASDAQ総合指数は、アメリカの新興企業向け株式市場であるNASDAQ(ナスダック)に上場している全銘柄を構成銘柄とする時価総額加重平均指数です。ナスダック市場は全米証券業協会が運営しています。1971年2月5日の値を100として基準化しています。ナスダック市場にはネット企業やハイテク企業が多いことから、これらの産業の動向の指標として用いられます。
ナスダック市場の上場銘柄の中で、アップルやマイクロソフトなど6銘柄が前述のNYダウにも採用されています(2021/4/14現在)。

ラッセル2000(Russell 2000 Index)

アメリカのラッセルインベストメント社が1984年に開発した米国の代表的な小型株指数です。米国市場に上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位~3000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均指数です。米国の小型株の全体的な動きを表しています。1986年12月31日を基準値(135.00)として算出されており、小型株指数としての継続性を重視して年1回銘柄入れ替えを実施しています。

アメリカ市場の代表的な指数を紹介しましたが、これ以外にもダウ輸送株20種平均、ダウ公共株15種平均やNASDAQ100やラッセル1000や3000など様々な指数があります。
また、業種別に区切った指数もあります。みなさんが興味ある業界の指数を探し、追ってみるのも良いのではないでしょうか。

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