第7回ニュースには資産運用のヒントがいっぱい!
この記事でわかること
経済ニュースで株式市場や為替の動向をウォッチ
「今日の日経平均株価の終値は〇〇円で、バブル後の最高値を更新しました」「昨晩のNYダウは前日に比べて〇〇ドル下落しました」「今日の為替レートは1ドル=〇〇円〇〇銭で、昨日に比べて円安になりました」
こうしたフレーズは、日々のニュースでもよく耳にするのではないでしょうか。株式市場や為替レート、金利などの動きは、経済全体や私たちの生活にも影響を及ぼすことから、ニュースで毎日取り上げられます。もちろん、個々の資産運用の成果にも大きく関わってくるので、これまであまり関心がなかった人も、ぜひこうしたニュースをチェックするようにしたいものです。
経済ニュースは資産運用についての重要な判断材料となります。たとえば、日経平均株価やNYダウなどの株価指数の動きをウォッチしていれば、全体的に上昇基調にあるのか下落傾向にあるのかが把握できます。
仮に上昇基調にあり、「その流れに乗ってもっと上がるだろう」と思えば、買い増してさらなる利益を狙うこともできます。逆に「上がり過ぎているから、そろそろ下がりそう」と思うなら、資金を減らして下落時のダメージを抑えることもできるでしょう。
為替や金利の動きを資産配分見直しの参考に
株式市場は為替や金利、金融政策などの影響を受けて動く傾向があります。たとえば、為替が円安に振れると輸出企業の業績にはプラス材料なので、輸出企業が多い日経平均株価などは上昇しやすいといわれています。一方、金利が上がるとお金が借りにくくなって景気悪化につながるうえ、リスクを取ってまで利益を追求する投資意欲が減るため、資金がリスクの低い債券や預金に流れ、個別銘柄や株価指数は下落しやすいとされています。必ずそう動くとは限りませんが、統計上はそうした傾向が見られます。
資産を運用する際は、同じ値動きを示すものに資金を集中させると、それがうまくいかなかったときのダメージが大きくなるため、いくつかに「分散」しておくのが鉄則です。ただ、その時々の時価で各資産の価値は増減し、比率も変わってきます。そのため、ニュースなどで市場全体の流れを把握し、資産配分を見直すための参考にするといいでしょう。
このほか、株式投資で気にしておきたいのは、企業の業績に関するニュースです。株価は業績がよければ上昇し、悪化すれば下落する傾向があります。もし、保有する銘柄に関して、不祥事や売り上げ不振など業績悪化につながるニュースがあれば、早めに売却するか、株価下落時に買い増して回復を待つかといった判断材料になるでしょう。
早めにヒット商品の兆しをつかんで先回り
ヒット商品が出ると売り上げが上がり、業績がよくなって株価が上昇するケースもあるので、経済ニュース以外の情報も要チェックです。
ただし、ニュースで「売れている」と報道される頃には、すでに株価がそれを織り込んで上がっていることも多く、その前に「ヒットの兆し」をつかむことが重要です。たとえば、「今年の夏は暑くなりそうだ」というニュースが出れば、「エアコンが売れるかも」「ビールの売り上げが伸びそうだ」といった予測がつきます。
また、政府の政策も特定の業種の株価に影響が出ることがあります。「子育て支援で新たな給付金が出そう」と報道されれば、学習塾やゲーム関連の銘柄が上昇したりします。
このように、さまざまなニュースから連想して予測し、それを先回りして仕込めば、株価上昇の波にうまく乗れるかもしれません。
記事作成日:2023年6月29日
PayPay証券株式会社
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2883号