Part.2【天才科学者はこう考える】〜読むだけで頭がよくなる151の視点〜ジョン・ブロックマン
客観的な意思決定に欠かせないもの
ー対照実験
ティモ・ハネー
科学の実験には、私たちの生来の思い込みや偏見、想像力の欠如から解放してくれる力がある
対照実験がこの世界の真実を解き明かすうえで最高の手法であるという事実は揺るがない
ブラックホールの中では情報収集はできない
ー思考実験
ジノ・セグレマン
思考実験
実験に関わる物事を思い浮かべ、想像の中だけで実験を進めていく
それにより、ある仮説が正しいこと、あるいは間違っていることを証明する
現在の科学理論はすべて誤っているかもしれない
ー科学史からの悲観的メタ帰納法
キャサリン・シュルツ
過去の時代の科学理論の多くは、のちの時代に誤っているとわかった
だから私たちが正しいと信じている科学理論も、多くいずれ否定されるのではないか
人は皆ありふれていると同時に唯一無二
ー二重の自己像
サミュエル・バロンズ
ありふれていると同時に特別な私という二重の自己像を意識することで、日々の生活はより豊かなものになるはずだ
「因果関係」を理解できれば世界はより平和になる
ー複雑に絡み合う原因と結果
ジョン・トゥービーマン
大事なのは、情報の積み重ねによって知り得た事実がたとえ気に食わなくても、この積み重ねをやめない姿勢だ
鼻先にあるものを直視するための3つの概念
・連結因果律
・道徳戦争
・帰属錯誤
用語:無限小
ゼロより大きいが、ゼロに限りなく近いほど小さいという意味
90%の人が平均以上のドライバーだと考える
ー自己奉仕バイアスの回避法
デヴィッド・マイヤーズ
自己奉仕バイアス
人間は普通、自分自身のことは高く評価する
レイク・ウォビゴン効果
人は自分のことを平均より上だと思いたがる
自分や自分の集団を不当に高く評価しすぎると、夫婦の不和にもつながり、他者を見下すような態度を取ればら交渉は悉く決裂する
脳は場当たり的に情報を取り出す
ー確証バイアスの克服
ゲイリー・マーカス
私たちは、脳に情報を蓄積するのはとても得意だが、一方で蓄えた情報を取り出すのは苦手である
確証バイアス
仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。
iPadを使ってコンテンツを作る人が少ない理由
ーメディアとテクノロジーに潜むバイアス
ダグラス・ラシュコフ
人間だけではなく、テクノロジーやメディアにもバイアスがあると考えられる
伝える内容とは無関係に、そのメディアだから発揮される影響力があるので、わたしたちはそれを認識しておくべき
過去の経験が思考を左右する
ーバイアスとの付き合い方
ジェラルド・スモールバーグ
私たちは経験に基づき、このあと何が起きるかを常に予測している
直感、感情、考え一言でまとめるとバイアスということになるが
バイアスがあるからこそ、私たちは自分の注意を集中させることができる
私たちの思考にバイアスが必ず影響を与えている事実を忘れてはいけない
自分の意志力はコントロールできる
ー戦略的注意分配
ジョナ・レーラー
意志力とは元来、とても弱いもの
注意のスポットライトを適切なところへ向けられる力
戦略的注意配分
他のことに注意を意図的に向けること
裕福になっても幸せを感じられないのはなぜ?
ーフォーカシング・イリュージョン
ダニエル・カーネマン
収入の高い人は、低い人に比べ、総じて機嫌良くいられるが、その差は多くの人が考える差の3分の1に留まる
フォーカシング・イリュージョン
想像するのと、実際にその状況を生きるのとでは大きな差が生まれる
「確信のない結論」のほうが信頼できる
ー哲学的実用主義
カルロ・ロヴェッリ
「科学的に証明されている」という言い方をする人は多いが、これは非常に害の大きい言い方である
科学にとって大切なのは、常に懐疑に対して扉を開けておくこと
優れた科学者は決して何かを確信したりはしない
確信を持たない人間の出した結論のほうが、確信を持っている人間の結論より信頼できる
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