Ryuhei Takahashi/高橋龍平

24歳大学院生。 研究のメインは「ポピュラー電子音楽とステージングの構造について」。在野でゆっくり頑張っていこうと思ってます インスタが1番連絡取れます Twitter : https://twitter.com/paying_xxx

Ryuhei Takahashi/高橋龍平

24歳大学院生。 研究のメインは「ポピュラー電子音楽とステージングの構造について」。在野でゆっくり頑張っていこうと思ってます インスタが1番連絡取れます Twitter : https://twitter.com/paying_xxx

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電子音楽と視覚的イメージ:卒論のまとめ

主な内容 2022年1月に提出した学部の卒業論文の内容を改めてまとめました。 主な内容は、電子音楽(ここでは70年代以降のポピュラーな文脈においての電子音楽)とそのアルバム・ジャケットやライブ演奏時のステージングの様子など、「音楽+それに付随した視覚的イメージ」としてその関係性について論じたものです。 特にステージングに限って言えば、シンセサイザーなどの電子楽器を作曲に用いた電子音楽の変遷は、無論、電子楽器自体の変遷(高性能化etc.)と不可分なものです。そしてその変遷は

    • 最近読んだもの。#6

      番外編 キース・二―ガス「ポピュラー音楽、ポストメディア、プラットフォーム・ミュージシャン」 (2/18に行われた、ポストメディア東京会議2023・基調講演2 での内容を個人的にまとめました) 自分が学部2年生の終わりぐらいのとき、表象文化論の先生に「卒論のテーマとか何となく決まった?」と聞かれて「音楽研究で卒論書きたいです」と言ったんだけども、それで「音楽研究するならまずこれを読め」ということで渡されたのがキース・ニ―ガスの『ポピュラー音楽理論入門』。なので何となく思い入

      • 最近読んだもの。 #5

        はじめに 2月も半ばでレポート出したり、研究会出てみたりしてるんですけど、論文書こうとしても何からやったら良いのか…手がかりを掴めずどうしたら良いかわからなくなるときがちょくちょく出てきました。 映画音響の本をもっと深めにみると良いのかな〜と思ってたり…すごい試行錯誤中です。 レジ―『夏フェス革命――音楽が変わる、社会が変わる』 音響身体論とメディア化の関係を考えるうえで、音楽フェスティバルのような巨大な音楽ライブ会場での観客の音楽体験についても取り上げる必要があるので

        • 修論の研究で読んだものまとめ。#4

          はじめに 修論提出まで1年切ったので急ぎめでいろいろやってかないと…という中でのまとめです。4つか5つ読み終わったらどんどん出す感じでいきます。 佐近田展康「メディア技術の亡霊たち」 (『名古屋学芸大学メディア造形学部研究紀要』第2巻、p.33-42所収)  写真と録音の技術をテーマに、メディア技術と幽霊・亡霊的なものとの本質的結びつきについて論じたもの。前半はロラン・バルトが『明るい部屋』で論じた「写真の亡霊化作用」について、我々が疑わずして「写真を見ている」という地

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        電子音楽と視覚的イメージ:卒論のまとめ

          修論でやりたいことのはなし。2023年正月

          はじめに 2024年1月提出の修士論文の見込み付けとして、メモ的な感じにやりたいことや見通しを書きました。どっかで発表できるように頑張る!  論文全体としては音楽ライブの体験を、ライブで用いられる様々なメディアとの関連において捉えていくことを目的としています。まず山田陽一の「音響的身体」論を拡張し、音楽ライブを体験する身体に「観客の視線」を考慮に入れる必要性を提示。その上で、メディア化(例えばPAシステムの使用や演奏のコンピュータ化)によるパフォーマンスの変化を論じます。こ

          修論でやりたいことのはなし。2023年正月

          修論の研究してて最近読んだものまとめ。#3

          はじめに 修論の研究をしてて読んだ本のまとめ#3です。今回も本と論文の簡単な紹介と、いろいろとそれについて考えたことを書いています。音楽研究してる学生さんにちょっとでも届けばいいな… リック・アルトマン「ムービング・リップス――腹話術としての映画」(訳:行田洋斗) (表象文化論学会『表象 16』p.53-65所収) 映画における「音と映像の同期」についての論考。一般的に、古典的な物語映画のサウンドトラックは「映像によって最初につくりだされた現実感を強め」(p.53)るよ

          修論の研究してて最近読んだものまとめ。#3

          最近読んだものまとめ。#2

          夏休み明けてしばらくして、修論も視野に入れて色々やらないといけない季節。最近読んだものをちょっとまとめてます。 半田健一『舞台音響技術概論』 修論で音楽ライブの演出と観客の関係について書くので、色々なステージングに関わる用語を知識として役立てれば、と思って借りてきた本。ライブの研究やったりメディア研究の本を読んでて思ったのは、やっぱり音響・ホール・ライブシステムに関わる用語や、それが作動する仕組みはある程度知識として持っていた方がいいということ。音楽研究していて、ライブの

          最近読んだものまとめ。#2

          ポピュラー音楽のステージング研究の現在地 #3

          休み中に紹介したい&忘れないようにまとめておきたい本が入手できたので、まずは文章にせねば…ということで書きました。 サザランド・ライアル『メガロステージ:驚異のロックコンサートデザイン』 マーク・フィッシャーとジョナサン・パーク(フィッシャー・パーク)によるロックコンサートのステージデザインをまとめたもの。事例としてピンク・フロイドの「ザ・ウォール」、ローリング・ストーンズの「スティール・ホイールズ」、U2の「ZOO TV アウトサイド・ブロードキャスト」、ロジャー・ウォ

          ポピュラー音楽のステージング研究の現在地 #3

          2Dシューティングと演出のはなし。

          (2022/08/07に提出したレポートのリライトです) 2DSTGに関してゲーム・スタディーズと音響の話を簡単にしてます。 戻り復活のSTGに目立った「演出」がないのはなぜか?なんでダラ外、レイクラなど…その場復活のSTGにばっかり著名な「演出」があるのか…?という話題です。たまたまゲーム・スタディーズの講義を受けてて、それで書いた文章ですが、プレイしたことある人なら理解してもらえるはずです。 本文  近年の2Dスクロールシューティングゲーム(以下、2DSTG)において

          2Dシューティングと演出のはなし。

          研究してて最近読んだもの。#1

          はじめに ポピュラー音楽の研究をしてて最近読んだものをまとめました。何かしらの形で書いておかないと忘れるので……笑 こっちのページにもまとめてありますので見てね! 南田勝也『ロックミュージックの社会学』 卒論でテクノ・ミュージックのことをメインで書いたこともあって、あまりロックについて勉強してなかったので、改めて知るために読んでみました。音楽研究ではロックの話題が出てくることも多いので、基礎知識として得るものがかなり多かったかも。第2章~3章で述べられているロックを含め

          研究してて最近読んだもの。#1

          ポピュラー音楽のステージング研究の現在地 #2

          はじめに ポピュラー音楽のライブ演奏におけるステージング(楽器演奏と演奏者の身体性・ステージ演出etc…)研究の手がかりになりそう?な文献をまとめてみました。主にテクノミュージックに関連した文献が中心になっています。 次回以降はギター/竿ものの音楽ジャンルに関する文献を探すつもり。 #1はこちらです。↓ 久保田晃弘「私たちはもっとうまくできます――ライヴ・コーディングの起源と意味を再考する」 (所収:細川周平編著『音と耳から考える――歴史・身体・テクノロジー』アルテスパ

          ポピュラー音楽のステージング研究の現在地 #2

          ポピュラー音楽のステージング研究の現在地 #1

          はじめに ポピュラー音楽のライブ演奏におけるステージング(楽器演奏、ステージ演出、身体性etc.)研究の手がかりになりそうな文献や論考・言説をまとめてみました(もしかしたらあまりならないかも)。 自分が関心を持っている分野は以下です。 ①テクノやエレクトロニカのような電子音楽における「楽器演奏者の現前性」。 例えばVtuberのライブにおける人間によるバックバンドの現前性は、いかに担保されているのか。 今日、電子音楽の自動演奏に関わるメディアはよりミニマル化が進んでいる状

          ポピュラー音楽のステージング研究の現在地 #1