コントラバスのピックアップについて
100人ベーシストがいたら90人は書いていそうなコントラバスのピックアップについてですが、自分の記録的な意味で今まで自分のベースで試したものや見たことがあるものなど書いておきます。
①Realist Lifeline
今使っているものになります。
E弦側のアジャスターに差し込む形で設置するものになります。音については同じようにアジャスター部に取り付けるものと似た傾向になる…というよりかは、後述する駒下に設置するタイプのRealist Copperheadの出音から低音の出過ぎる部分をごっそり取ったような、引き算のような感じで輪郭のある音にしています。
②Realist Copperhead
部室のベースに装着されてました。駒下に敷くタイプで駒からも表板からも振動を拾うため「生」の空気感が出る…というのが通説です。しかし前述したように低音が出過ぎてモコモコになってしまい、音の輪郭が出にくくなるといった音作りの難しいピックアップという印象です。(先輩にはこのピックアップのときはイコライザーのトレブルを上げるように言われてました。)
また駒下に設置するのですが、ピエゾ素子が出っ張っていて表板にくぼみをつけてしまうという問題もあります。
③Underwood
ザ・ピックアップという感じです。駒のウイングスロットに取り付けるもので、Midが強調された特徴的なサウンドです。
この特徴的なサウンドのおかげでとにかく音がヌケます。個人的に一番お気に入りの音です。1980年代のピックアップ出始めの演奏はほぼこれが使われている印象です。
ウイングスロットにぴったりハマればいいのですがはまらない場合は駒を削るかシムをかませる必要があります。(しっかりフィットするようにしないとかなりノイズが乗ってしまいます。ちなみにTalkBassでメーカーの人が降臨していたのですが、何か挟んで調整する場合は木片よりも名刺などの厚紙のほうがオススメとのことです。)
④Fishman BP100
こちらは駒の先にクリップでセンサーを挟むタイプ。とにかく高音が出る。ジャリジャリ感が凄い出るピックアップです(Bill EvansやBass DesiresでやってたころのMarc Johnsonの音です)。比較的安価なのでよく見かける一方、上記の性質からアンチも多い印象です。
このピックアップはかなりのハイインピーダンスなので、同じくFishmanから出てるプリアンプをかますのがデファクトスタンダードです。
⑤Krivo pickup
マグネットピックアップ。海外でしか売ってないので輸入代行使ってとりよせました。マグネットだけあって上から下までしっかり出て、ペデルセンライクな音。エレベ感も凄くなるが、完全なフレットレスベースと同じ…になる訳ではない(テンションや弦長の関係かも)。
⑥Shadow SH SB2
初めてコントラバスを手に入れた際に、サウンドハウスで7000円という激安価格で買ったもの。ピエゾ素子とジャックという超簡単構造で、貼り付けたりスロットに差し込んだり駒下に敷いたりといろんな使い方が出来る…とのことだが駒下に敷くにはピエゾ部分が厚すぎて無理。ウイングスロットに差し込むにはたくさん紙を咬ませないといけなかったりするので個人的なオススメはFishman BP100のように駒先に事務用クリップで挟む運用。
超簡単な構造なので色々な実験が出来る。夏休みの自由研究にどうぞ。
⑦MSP
日本で作ってるピックアップ。強力な磁石とピックアップで表板を挟み、表板の鳴りを拾うというもの。個人的にはその時使っていた楽器(中国製)の鳴りが非常に悪く、表板の音を拾ってもボヤボヤボケボケした音にしかならなかった。
また箱の中に磁石をいれるので色々と不安(もしも箱の中に落としたら、ずらすときにパッチに干渉したらetc…)
まとめ
これまでいろんなピックアップを試していたが、まず思うことはピックアップよりも楽器のほうの重要性。どんなピックアップにも音の特徴があるが、それ以上に楽器のコンディションに左右される(マグネットピックアップのエレキベースですら木材やら形やら鳴りでが変わるのでピエゾならなおさらな気がする。)
これからも色んなピックアップためしたいなぁ。
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