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洗濯したら私の服(いと)


はじめまして。いとと申します。
物心ついた時からオタク気質なんですが今回はジャンルなどではなく、逆にあまりに生活の一部過ぎて人に話す機会がなかったことを書かせてもらいます。
書くというか、原稿を依頼される際に友達と肉食いながら話してる感じで語って! と言われたのを忠実に守ったところ、タメ語の早口オタク口調でしか文章が出てこなかった。
なので、以下そんな感じで書いてます。


洗濯が好きで。

世の中には、この汚れには何性の洗剤とか、新しい洗剤全部試したり、めちゃくちゃ研究してる人もいますが、私はそういうのではないです。日々自分の服洗ってはきれいになったわーって悦に入ってる程度の「好き」だけどちょっと聞いてください。

まず、洗濯好きになったきっかけの洗剤の話をさせてほしい。
アスパイラルのプロウォッシュ。

5年くらい前にめちゃめちゃ大事にしてたASEEDONCLOUDの真っ白いジャンパー(2014年AW)をドライクリーニングに出したら、きれいになるどころかなんとなーく全体ずず黒く石油臭くなって帰ってきたことがあったんです。
あまりに腹が立って「考えてみたらシルク全部ドライクリーニングに出せってなんだよ十二単衣着てた平安時代にクリーニング屋があったのかよ!」って半ギレしながら検索してみつけたのがこれ。
さっそく白いジャンパーを洗濯してみたら全然縮まないしシワにもならない。干してるの見たらうっとりしてしまうくらい真っ白くこざっぱり綺麗になって、やはり洗濯は水洗いに限ると確信しました。

そもそもこの10年ぐらいで化繊アレルギーになったので、ドライか手洗い指定の服ばっかり持ってた事情もあります。
ナイロン・ポリエステル・ポリウレタンが完全にだめで、綿麻絹とかの天然繊維以外はレーヨン・キュプラ・テンセル・リヨセル・モダールあたりの服しか着られない。要するに合成繊維がダメで、天然素材と再生繊維と半合成繊維は大丈夫。

でも、普段着を全部クリーニングに出すなんて無理でしょう。お金がかかる以上に「あれ着たい!」って思った時にクリーニング行ってて着られないのがほんとに嫌。私の服なのに。

そう、この「私の服」って感じが、ドライ表示乗り越えて自分で洗ったらグッと増すのよ。化繊だめってことはファストファッションがほぼだめで、なかなか覚悟がいる値段の服を買わざるを得ないことが多いので。
着るのにちょっと構えてしまうような服も、汚れや破損をメンテナンスしてまたいい状態に持ってけると、これは名実ともに「私の服」だって胸張って着られる。洗濯そのものというより、洗濯を通じて得られるあの「私の服」感が好きなんだと書いてて気づきました。

実際やってること

じゃあ、そんな感じで既製品が「私の服」になるのを助けてくれるアイテムを紹介させてくれ。

「洗濯」三段階
①洗う:汚れを落としつつ繊維を保護する
②干す:手間を省きながら着たときのニュアンスも出す
③メンテナンス:次の出番までに整えておく

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①洗う
ひどめの 汚れがついた時は、みんな大好きウタマロ石鹸「ウタマロリキッド」。固形との違いは蛍光増白剤が入っていない=お洒落着に使える。あと、ファンデーションのパフの汚れが泣けるほどあっという間に綺麗になる。今までの苦労は何だったのか。

同じくみんな大好きドクターベックマンの「ステインデビルス」(シミの種類別の染み抜き)は「ボールペン/クレヨン用」と「食用油/バター/マヨネーズ/血液用」を持ってます。ポーチの内側についたボールペンのインクが溶け出した時は感動した。

この二つでも落ちなかった浴衣の10年物のシミを、15分漬け置いただけで跡形もなく消し去った「オキシクリーン」もまじで感動した。漬け置きしたら匂いも消える。もう手放せない。漂白剤として日々使ってます。

ちなみに普段の洗剤は「アタックゼロ ワンハンドプッシュ」。これは洗濯機の水量から必要なプッシュ数が分かるのがめっちゃいい。他の液体洗剤で発生する①洗濯機の水の量を見る②パッケージから必要な洗剤の分量を読む③洗剤を量るってめんどくさい工程がない。

最後に、化繊がだめなことによる最も大きな不幸の一つはユニクロのブラトップが使えないこと(異論は認めない)。そんな私でも使えるブラトップの「AROMATIQUE | CASUCA 」のお店で知った「ユーカラン」という洗剤、これが良かった。最近いちばんの大ヒット。
ニットは洗うたびにラノリンという油分が流出してぱっさぱさになっていく宿命だけど、この洗剤はその油分を補ってくれるところがいい。
そんで濯ぎがいらないっていうのは革命的に楽! ざぶざぶっと洗って干したら終わりよ!?

②干す
そんなニットも干す時に変に伸びたりひきつれたりしたら気持ちよく着られないので、平干し三段ネットを導入しました。
ちなみにこの製品でいちばん役に立ってるのはAmazonレビューの「勢いよく開くので怪我しないようにベッドの上に投げてます」。捻って畳む時は片方の手を順手、もう片方の手を逆手に持つと最後の半回転がグッといけるぞ!

干すといえば、「シャツなんて脱水しないでびっしゃびしゃのままで湯気のこもったお風呂場に干しときゃいいのよ!」と切符の良いセールストークをかましてくれた服屋に出会って以来、干し方でアイロンかけの手間をいかに減らすか?も工夫のしどころ。
麻はこの方法で完全にいける。「洗い晒しの風合いです」って言い張って無理がない程度までもってける! 水を含んだ自重でシワを伸ばすので、とにかくびっしゃびしゃのまま吊るのが大事。

それでも木綿のシャツとかシャンとした仕上がりが欲しい服はどうあってもアイロンかけないといけないときも多い。少しでも楽になるように、これまたみんな大好き山崎実業のアイロン台を買いました。立ってアイロンかけられるとこんなに楽なのか!ローテーブルにアイロン台乗っけて膝立ちでかけてたからいつも尻が筋肉痛になってた。

③メンテナンス
繕い物なら、京都のみすや針がおすすめ。針仕事が上手くなった錯覚に陥るほどスムーズに縫える。穴塞ぐにも、シミを刺繍で隠すにも。

コートはナカタハンガーのレディースジャケットハンガーにかけて、濡れタオルで汗抜いて洋服ブラシかけてる。毛玉とりもブラシ。電源コードも電池残量も気にしなくていいし毛玉よく取れるし人力最高。ところでナカタハンガーの「洋服の帰る場所」ってコピーいいよね。

そんなわけでいよいよ衣替えオンシーズン、寒い季節を共に乗り越えてくれた服に感謝を込めて、また来年気分よく着られるようにしとくの楽しいよ。
私はキュプラ・レーヨン・アセテートという私が着られる化繊だけでできてるのがおもしろすぎて買ったワンピースの洗濯にチャレンジします。タグに洗濯のみならず着用して激しい運動をするなと注意書きがある超弩級の繊細さです。
なかなか手強そうですが、この洗濯がうまくいったら、このワンピースも「私の服」になるでしょう。

【今回の「偏愛」を語ってくれた人】 いと twitter

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