凡庸”腱鞘炎”雑記「諦め」
困っている。困った。右手の腱鞘炎がぶり返した。とても痛い。最近、痛みが薄れて、いい感じに治っていたのに。
サポーターも必要せずとも、それなりに手を動かすことができるようになり、これで一安心だと胸を撫で下ろしていたのに。
昨日あたりから、まともに動かせないほどの痛みに苦しんでいる。
全く手首を動かせない頑丈なサポーターを、再び引っ張り出し、再び着ける。振り出しに戻ってしまった。
いったい、どうして、あれだけ調子が良かったのに、痛みがぶり返してしまったのか。この数日の間に。
思い当たるのは、最近の熱心な撮影だ。
ようやく手に入れた、NIKKOR Z 50mm f/1.8Sが嬉しく、公私とも持ち歩き、少なくとも一枚、調子に乗れば、100枚。シャッターを切っていた。
仕事先の昼休み。出張で訪れた街。呆けた何もできない休日の散歩。少しの時間を見つけ，かならず、NIKKOR Z 50mm f/1.8Sを着けたNikon Z6 を持ちを歩いた。ぎりぎり本末転倒かもしれない、危うい行動を熱心に、熱中して行った。
この間も、八王子の街を訪れた時、もちろん仕事で、かなりの余裕を持って、現地に立ち、夢中になって街を撮った。八王子はとても個性的な、興味を惹かれる良い街だ。自ずと、写す気分が高揚する。
かなりの時間、休憩して、仕事をして、食事をして、撮影を続けた。
一万歩以上の長距離を歩き、気になる右手の具合も危なくなり、何をどう写すか思案し続けた頭は疲れ果て、心身ともに、いい加減、嫌気が蔓延した。ようやく帰路についた。
NIKKOR Z 50mm f/1.8Sにしてから，格段にカメラ重量が増えた。Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2の組み慌てがの組み合わせが、羽のようにとは言わないが、右手の腱鞘炎を悪化させない、安心感のある重さだった。
それが、NIKKOR Z 50mm f/1.8Sを手で持った時、”ヤバさ”を思った。
舐めてかかると、容易に持ち歩き振り回すと、確実に危うい手首を、確実に深刻な状態にしてしまう。そう、思ったのだ。
もちろん、悲劇的な結果にならないように、気を遣った。右手だけで無責任に持つことはせず、左手でも支え、右と左で重量を分散した。が、うまい具合にはいかなかったようだ。見事に、左手首の痛みがぶり返し、薄っすらと赤く腫れて膨らんでいる。
整骨院に行き、気休めに治療というか、対応してもらう。
悪化しているから，使わないのが治るため一番の処置と、出来やしないことを、言われる。資産が10億ぐらいある、石油王か不動産王なら、また、IT長者ならそんなことはできるだろうが、日々、忙しなく仕事をしなくてはいけない、自己満足のために趣味（写真）を欲している僕は、夢のまた夢。
可能な限り、必要なことのみに限定し、日々、誤魔化しながら生きて行かなくてはいけない。
まずは、Nikon Z6 NIKKOR Z 50mm f/1.8Sでの写真撮影を辞めなくては。仕方がないが。かくして、当分は自己満足の象徴たる”写真”を、ここnoteに出す喜びは、当分の間、我が身の健全のため、あきらめないといけない。人生というのは、思うようにならない。
