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凡庸”レンズ”雑記「十人十色」
最高の50mm
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NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sを購入してから、楽しく写真生活を送っている。さすが、ニコンのSLine。精細な描写は特筆もの。踏ん張って、手に入れて良かったと思う。右手首の腱鞘炎の痛み以外は。
今手元にあるレンズは、NIKKOR Z 24-70mm f/4Sのみ。今まで頑張ってくれた、40mmは手放してしまった。
ズームレンズがあると重宝するので、これは手元に残している。基本的には50mmを付けっぱなしの常用としているが、いざという時になれば絶対活躍するはず。
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50mmの写りの良さを知って新たな良さを知る
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それに、このレンズ。当たり前のことだが、とても写りがいい。キットレンズの割にという、枕詞を抜きにしても。今までずっと”キットレンズの割に”、この言葉を頭に浮かべながら、このレンズで写した写真を評していた。
だけど、神レンズ(少々大袈裟か?)と言われる、NIKKOR Z 50mm f/1.8Sを手に入れて、皮肉なことに(皮肉なのか?そうなのか?いや違うでしょう)、NIKKOR Z 24-70mm f/4Sこのレンズの、新たな一面、素晴らしい世界を知ることができた。
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深い色がスキ
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きっかけは、スキをしてくれたnoteの記事を、どんなんだろうと辿って見てみると、この間の熊本の写真だった。その時は、まだ、50mmを手に入れていなかったのと、あらゆる画角に対応できるようにと、久方ぶりにNIKKOR Z 24-70mm f/4Sを付けて撮った。
我ながら、短時間で旅情豊かな良き写真が撮れたもんだと、傲慢にも自画自賛しながら見ていると、あることに気がついた。色が濃い。色彩が豊か。単焦点のキレはないが、十分精緻な写り。
なかなか良いもんではないか、このレンズが作る絵は。
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透明感があり、色彩に厳密な正確さを宿命つけられた50mmとは違い、しっかりと濃く深い色がのっており、それでいて、良い塩梅の正確な色使いで、(温度やらかぶりやらというのだろうか玄人は)下品な華やかさがない。
キットレンズとして、Z6やZ7に付いていたし、その後、中古で激安(確か僕はこのレンズを中古で5万ぐらいで買った)投げ売りされていた。それと、昔、銀塩フィルム時代の安い(キット)ズームレンズは、切望的に写りが悪すぎた。その過去の苦い思い出もあり、頭の中で意識変換されて、これは案外よく見えるかもしれないが、僕の目が酷いので、酷い写りがよく見えるだけ。そんな、ことを勝手に思っていた。
それがだ、SLine50mmf1.8と4-70mm f/4を、目の前に並べて交互に見てみると、それぞれ、良いところがあり、甲乙つけ難い。みんな違ってみんな良い。なんて、どこかで聞いた風の言葉が浮かぶ。
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十人十色のレンズ沼
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もちろんLightroomでコントラストや、色をあげたりしているが、同様の設定のなのに、24-75と50、それに手放した40それぞれ違う。
色合いの風味や、描写の精細度の度合いや内容が、レンズそれぞれが作り出す作品の価値や意味になるのかと、改めて知った。よく聞いてはいたが、いたって、経験が少ないもので。(もちろんレンズの経験の数)
レンズ沼と言われるが、十人十色、どんなレンズにみそれぞれの表情があり、それを、知ってしまうと、抜けられなくなってしまう人の気持ちも理解できる。
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機会があれば欲しいレンズとカメラ
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すぐには、新しいレンズは手に入れることができないが、機会があれば欲しいレンズはある。NIKKOR Z 28mm f/2.8だ。とにかく、軽くて使いやすい広角は、持っていて損はないだろう。気楽に持ち出せ、なんたって、腱鞘炎にも優しい。優しすぎる。値段も手頃だし、次の一手としては最高の選択。だと思う。
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でも、それよりも誘惑甚だしいのが、カメラ。カメラが欲しい。そんな気持ちがむくむく湧いてきている。僕なんかの手腕ならばZ6でも全く十分文句なし。それは分かっているのだけど、一度は高画素で写した写真が欲しくなってきた。
ひとえにそれは、50mmを手に入れたから。あの精細な描写の価値を存分に活かすのは、やはり、高画素でしょう。そうでしょう。と、頭の中でこだまする。
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SLineを活かすために高画素を
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そこで、今、触手が伸びてちぢんでいるのが、Nikon Z7 II。
ある、YouTubeを見ていたら、最近、Z9を捨てて、こちらを手に入れたことを説明していた。メインはニコンを辞めたのだけど、完全には捨てず、仕事以外の日々のスナップで撮るために購入したのだ。と、言っていたような気がする。
購入の決め手が、高性能のくせに、とても手頃な格安値段。数年前のカメラだし、ニコンのカメラはやれAFがどうの、デザインがこうの、動画が致命的等々、ネガティブキャンペーンのおかげで、高画素の高級の部類に入るだろうカメラが、安くなっている。
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中古で、23万ぐらい?これって、今流行りのZfよりも総合的に見れは、絶対的に良いのじゃないだろうか。そんなことを閃いた。もちろん、これは人それぞれだし、そもそも反高画素の人も多いので、一概には言えないのは当たり前。それに、Zfは近年稀に見る完成度の高いカメラなので素直に選ぶには間違いないカメラ。
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現実はなんとかしてiPhoneをと思案する
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そんな、妄想が頭の中で、絶賛広がっている今日この頃。でも、現実はバッテリーの容量%が80を切って、交換を催促されているので、新しいiPhoneを買うか、バッテリー交換にApple Storeに飛び込むか。それにしても、金が無いのでどうするのか?カメラを買うどころでない日々を過ごしているのが、現実の今日この頃なのです。
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