世界をコワーキングで旅するオンラインイベントシリーズを開催します
過去最高のコワーキング本が出版された。数年にわたって世界を旅し、コワーキングとそこにあるコミュニティを追求したベルリンのカップルが、美しい写真とともにまとめきった渾身の一冊!
『Around the World in 250 Coworking Spaces』
あまりに素晴らしい本だったので、じっくり読み解きながら多くの人と情報と体験のシェアをしたいと思った。というわけで、この本を読んで内容をシェアした上で、そこに書かれた知見と国や地域について語り合うイベントシリーズを、今年中にスタートする。
世界をコワーキングで旅しよう。普段コワーキングを使っている人はもちろん、そうで無い人も参加を歓迎。コワーキングという人が集まり、コミュニケーションとコラボレーションが起こるコミュニティを通じて世界中で起きている変化を、楽しみながら感じるイベントになる予定だ。
漠然と、他の人の考え方や外国の文化、旅することについてゆるく考えたい人はぜひ参加してほしい。
【説明会】を11月30日に開催します。
コワーキングって、「スペース」という単語が続くことが多いので「オフィス」のことだと思っている人が多くないですか? また、パソコンを使う仕事の人しかコワーキングをしないと思っていませんか? 「スペース」で起こるコワーキングはとても狭義のものだ。
人が集まり、コミュニケーションとコラボレーションが起こる。これは人類が今のように発展してきた原動力であり、特別な人でなく、誰もが行ってきたことだ。「秘密主義」「排他主義」「自己の利益が第一」という近代以降の組織から消えてしまったものであるが、誰でもいつでも取り戻すことができる。そして、コワーキングを実践または意識した瞬間に、仕事の意味が変わり、アイデアが次々に生まれる環境に自分がいることに気づくだろう。
『Around the World in 250 Coworking Spaces』の著者 Pauline Roussel と Dimitar Inchev に会ったのは2018年8月だった。初めて鋸南を訪れた日の翌日、浅草の雷門近くで待ち合わせをした。すぐに近くにある親友夫妻が営む「Chapter Two Tokyo」というゲストハウスに向かい、東京と日本のコワーキングのヒストリーと、親友夫妻がゲストハウスで展開中のコワーキングとコリビングの実験について、その可能性とともに語った。
ベルリンから届いた重厚な出版物を手にした瞬間に喜びが込み上げた。僕は彼らの取材に協力しただけでなく、クラウドファンディングの報告で制作の苦労を3年ほど見てきた。また、出版準備で相当忙しい時間を送っているにもかかわらず、世界のコワーキングコミュニティをつなぐためのオンラインイベントを開いており、僕も時折スピーカーや聴衆として参加してきたからだ。
彼らの努力を多くの人にシェアしたいと思い、このイベントを企画する。
とてもボリュームのある英語の本だから、1人で読みきれないだろうなと不安に思っていたのは正直なところだ。これが届いた数日後に、コワーキング協同組合のメンバーによる、月次オンライン雑談があった。この本を開いたときの感動から、(まだ読んでないけど)内容の素晴らしさ、それを書くための著者の壮大な旅について話しているとき、ふと、「1人で読めないならみんなで読めばいいや」と思いついたのだ。
雑談からアイデアが生まれるのもコワーキング。自分が持っている情報や体験、感情を「他人に伝えたい」と思ってそれを行動に移すと、それに対するフィードバックがあり、新たなアイデアや行動の指針が生まれる。
このイベントシリーズは、コワーキング協同組合を一緒に運営している仲間であり、コワーキング黎明期から苦楽をともにしている神戸のコワーキング「カフーツ」の伊藤富雄さんと行う。乞うご期待。
『Around the World in 250 Coworking Spaces』、ぜひ買ってみてください。
その他、僕がオススメするコワーキング本は以下の3冊です。
最後の1冊は、第一章のみですが、日本語版もあります。