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室橋 裕和『ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く』
物見遊山に何度か出かけたことがある。アジア旅にはまり、スパイスやラム肉、パクチーを常食する僕にとって便利な町でもある。しかし、通りがかる程度で、この街がどんな変化を遂げてきたか、考えたこともなかった。新大久保は「そういう場所」だろうと勝手に伝え聞くことの一部で認識していた。
著者は、新大久保に住み、生活をしながら人間に触れてこの本を書いた。表面的なことだけでなく、意外な真実や住民の努力。軋轢や友情、そして諦め。場所には歴史がある。今の姿は、この何年かの変化の結果にすぎない。
この本が全てではない。でも、見えているもの、伝えられていることが、いかに限られた情報であるか認識するのに十分な情報がある。新大久保で起こってきたことは、これからの世界を語る上で大きなヒントになる。何より「旅の本」としても大変面白いので、ぜひご一読を。
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