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鋸南Jelly

道の駅保田小学校附属ようちえんにできた施設でJellyをしてみた。「まちのオフィス」「くらしのステーション」はコワーキングということになっているが、コワーキングが行われているのを見たことがない。

コワーキングは場所でなく人。箱だけ作ってもしょうがないけれど、他の多くの自治体と同様、鋸南町にも箱だけのなんちゃってコワーキングができた。コンサルタントに依頼して設計したようだが、そのコンサルタントはコワーキングの運営どころか利用もしたことがなかったのだろうなと完成形を見て思った。

鋸南町ふるさと応援団の一人として、かつ、東京で最初のコワーキングを作った者として、この状況は放置したくなかった。と言いつつ、僕自身はコワーキングできる空間を鋸南町で複数運営しているので、見学以上のことはしないまま8.9カ月が過ぎてしまったのだが。

東証一部上場企業所属のホームレス、とかつて僕が呼んでいたノマドワーカーのまこっちゃんとウクライナ出身の奥さんが、静かな空間で作業したいと言うのでしばし考えた結果、この施設を使ってみることにした。パクチー銀行には次々に面白人間が飛び込んで来るので、作業はあまり進まずイノベーティブなアイデアが生まれ過ぎてしまうからだ。

当日朝、9時過ぎに受付をした。そして、Wi-Fiをつないですぐに「鋸南Jelly」というイベントを立てた。

しばらくすると昨晩帰ったはずのイエロー氏が鋸南に戻ってきた。内房線が2度も猪に衝突して、自宅に辿り着けなかったそうだ(笑)。イベントページを見た町の住人からも「ゼリーを食べるわけではないですよね?」と連絡をもらった。午後立ち寄ってくれるという。

鋸南町は高齢化率が高く、すでに仕事を引退した方が多い。僕がコワーキングをやっているというと、「(仕事をしていない)自分には関係ない」と思う方が多いが、実はおしゃべりをしに来たり、自分の関心事項を呟いたりするだけで、場の発展に貢献できる。たくさんの人が出入りする商業施設なのだから、やり方(運営と価格設定)を考えれば面白いことになるはずだ。鋸南への貢献として、時々ここでJellyをやるのは僕の責務かなぁ。鋸南町と共立メンテナンスが本気で関わってくれるならそれはアリだと思う。


まちのオフィス
くらしのステーション

なお、「まちのオフィス」と「くらしのステーション」の利用が分かれているが、会議室の独占はできるようにしつつも、行き来できるように統合したほうがコワーキングスペースとしては使い勝手が良さそうだ。

商業施設なので仕方がないけれど、耳につくアナウンスが多すぎるのも欠点。アイデアが潰れていく。

パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。