パクチーハウス佐久〜サクっと即興編
雪の降る佐久で、パクチーと基本調味料以外の調達はすべてゲストに委ね、インスピレーションのみで料理をサクサクつくる即興パクチーハウス。2024年2月23日、JR小海線中込駅徒歩1秒にある超まちづくり拠点 TonaRideにて開催。
料理をつくりながら、料理名も考える、のが楽しい。
玉コンベーコンパクコン
最初にいただいた食材だった玉コンとベーコンを、パクチーの根っこで煮た“こんをつめた”料理。
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揚げ豆腐を焼き、イチジクと八丁味噌とパクチーを和えたソースで味付け。いちじく味噌パク豆腐。
神戸牛危機一髪
神戸牛を佐久産醤油とイチジクで甘辛いパクそぼろにし、バゲットに載せてピンチョス風に。ネーミングが決まらずピンチ襲(ぴんちぉす)→危機一髪。
八九鳥の湖
矢島の凍み豆腐を白だしとパク根で煮込んだ料理。「ヤシマってどういう字?」と江原さんに尋ねたら、「八に島だっけな」というので、皿の上に八九島を作ってみたら八九島じゃなくて八九鳥(ぱくちょう)と言いたくなって、煮込み汁を大きめに広げて湖をつくった。でも、矢島だったと気づいたのは翌朝。
パクライス
キルギスで出会ったお坊さんに「ご飯食べる?」と聞かれてのこのこついていったら、ご飯にごま油と醤油をかけて食べろと言われた。なんと貧しいのか!と衝撃を受けたのだが、食べてみるとめちゃくちゃ美味しくて、パクチーハウス東京開店時にこれをアレンジして混ぜご飯をつくった。
コワーキングの宝石箱
エリンギと長ネギ、ベーコンなどをパクチーとともに炒めた。食材テーブルを見て、何に使うか思いつかないものを取り出してただ炒めただけ。コリアンダーシード(パクチーの種)を多めにしてカレー感を出した。いろいろな食材、いろいろな職種の人材が、一皿としてまとまるには、カタリスト(触媒)が必須。パクチーがその役割を果たす。
コワーキングが起こっている状態を「Jelly」という。アメリカではいろいろな個性が集うのは、ジェリービーンズというイメージなんだね。静岡の人は「おでん」と言ったらしい。僕が日本初Jellyをやったのは2010年のこと、それから14年経って「おでん」に感動した。玉こんはすでに無かった。
パクチーの乱
ほうれん草のおひたしをお行儀よく並べて、その周りにパクチーのおひたしを雑多に並べた。おすまししてんじゃないよ、もっと自由にやろうぜという社会に対するコワーキングからのメッセージ。
パクチーに鯉して
パクチーハウス佐久の定番。ナッツ塩で美味しくいただきました。
パインジェンガ
芯まで食べられる台湾パイナップルを拍子木状に切って積んだ。子供用。味付けはパクチーの種のみ。
シビれるパクパイン
パインを切って、花椒、パクチー、岩塩をかけた。大人もパインを食べたそうだったのと、早めに帰る人もいたので中〆的に。
鮪とエビのセビーチェ
パール柑と佐久産醤油のあっさり味。
豚バラパクまみれ
二十歳過ぎの若者からの差し入れ。すごい量の豚バラ買ってきたね。カルダモンとクミンでスパイシーに仕上げたぱくぱく食べてもらった。
・パール柑のパクポン酢で食べる鯉しゃぶ
シェフドクターマサ作。鯉の味変のための即興料理。
生ハム巻
生ハム持ってきてたんかー。早く言ってよと思いつつ、ほかにあまり材料がなかったので、パクチーに巻きつけてみた。ダジャレ優先。
アーリオオーリオペペロンパクチーノ
シェフドクターマサ作。ペペロンチーノにパクチーは必須。ちょうど唐辛子がなかったので、パクチーがその座を奪った。
鯉のあら汁 八丁味噌と玄米酢仕立て
荒っぽいあら汁! パクチーハウス佐久は第3回目。佐久3(酢酸)ということで酸っぱ目の料理をたくさんつくろうと思っていたのにここでようやく思い出した。
最後に涙が出る完パク神戸牛炒め
玉ねぎを丸ごと火入れして、神戸牛の切り落としをパク種(ホールとパウダー)、パク根(生とパウダー)、パクチーと炒めた。玉ねぎの上に完パクの神戸牛を被せた。
こんな感じで、パクチーで一緒に美味しく遊ぶ仲間を募集しています。