色と嗅覚の関係
研究員のhanaさんから「色と「香り」の関係ってあるのでしょうか?」というテーマをいただいたので、今回はこの色と嗅覚について少し深掘りをしてみたいと思います。ポーポーの書籍「色と性格の心理学」(2018年)では、色と味覚の関係について解説をしています。コーヒーを飲んだときに、カップの色によって苦味の感じ方が異なったり、お皿の色によって甘みの感じ方が異なるというものです。では「嗅覚」との関係はあるのでしょうか? はい。実は色は嗅覚にも影響を与えます。
フランスの芳香研究のGil Morrot他が発表した2001年の研究によりますと、学生54人にボルドー産の白ワインを嗅いでもらい、何の匂いがするかと尋ねました。答えは蜜、バター、レモンなど白ワインと関連づけられそうなものばかりが上がってきました。そしてこのワインに無味無臭の赤い着色料を混ぜて同じ質問をするとカシスやイチゴの香りがしたと答えました。多くの学生が色のイメージの影響を受けて、匂いを嗅いでいると考えられます。人は視覚情報が優先され、そのワインの香りの感じ方にまで影響を与えることがわかりました。
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