千紫万紅の美しさ
色とりどりの花が咲き乱れていることを「千紫万紅(せんしばんこう)」とといいます。彩り豊かのものを表現するときにも使えますので、「パーティ会場は美しい装いで溢れていて、それはそれは千紫万紅の美しさ」などと表現することができます。四字熟語には「千差万別(せんさばんべつ)」「遺憾千万(いかんせんばん)」など千と万で、多さを表現するものがあります。実際に千のもの万のものに使う必要はありません。
自然界にある花の色は「白」が最も多いといわれ、その次が「黄色」です。でも、美しいものをたとえるときには、紫と紅(赤)が使われます。特にことばにおける「紫」は美しいものを表現するときに使われる色です。色と数を逆転させて「千紅万紫」ともいいます。
「あれ? 赤とかピンクの花ってよく見る気がするけれど、数はそんなに多くないの?」という疑問を持つ方がいるかもしれません。自然界に存在する花は赤はそんなに多くないですが、品種改良で赤い花がたくさん作られました。多くの人が求めるので花屋さんには自然界よりも赤い花、ピンクの花、オレンジの花が並びます。
受粉を手伝ってくれる蜂は赤い色を認識できないといわれています。虫の視点で花を見るのか、人の視点で花を見るのか。そんな違いが垣間見えます。
ではポーポーが撮影した花の写真を含めて、いくつかお花の写真を用意しましたので、人の視点だけでなく、虫の視点でも千紅万紫の花を見てみてください。
ここから先は
ポーポー色彩研究会
「色を使って問題解決しよう」「色の可能性を広げていこう」をテーマにした色彩心理の研究会です。 マガジンを購読いただくと色彩心理関係のセミ…
いつも応援ありがとうございます。 みなさまからいただいたサポートは研究や調査、そしてコンテンツ開発に活かしていきます。 ミホンザルにはバナナになります。