幼児虐待を考える

静岡県の認可保育園で園児への暴行容疑で保育士3人が逮捕された事件、この報道に多くの人が驚き、心を痛めたと思います。女児の顔を押さえつけたり、男児を宙づりにしたりしたなどの疑いが持たれています。この事件は様々な疑問が湧いてきます。なぜ子どもを守るべき保育士がそんなことをしたのか、周りの職員は止めなかったのか、もっと早くになぜ明らかにならなかったのか。

虐待の環境や動機などは様々ですが、立場の強い人が複数で共謀して弱者を虐待し、多くの弱者は声を上げられないケースが目立ちます。声を上げられないからこそ、虐待が進んでいく背景もあり、同時に周囲の人間は気づいていても止められないという状況も多くは共通しています。今回の保育園でも他の職員は気づいていたが、助けたり注意したりすることはできなく、見て見ぬふりをしていたといいます。今回はこの幼児虐待について心理的な見地で考えてみたいと思います。