「決定版 色彩心理図鑑」が出来上がるまで。まとめ
色彩研究会マガジンでは2019年10月より10ヶ月、発売までに約1年を通して新刊の本づくりをこのマガジンの購読者の皆さんと一緒に1冊の本を作り上げてまいりました。ご協力くださいましたみなさまありがとうございます。
新刊は色彩心理の心理効果をできるだけたくさん紹介しました色彩心理学の決定版になります。イラストをふんだんに使って紹介してあり、図鑑的な要素になります。
マガジンの購読者の方には早くから、企画内容を公開し、数回に及ぶ編集会議という意見交換の場を通して本づくりに参加していただきました。みなさんと作り上げた本になります。掲載したい内容に意見をいただいたり、キャラクターづくりにもご意見をいただきました。重版率5割以上(一般的な重版率は15%程度)の著者が「読んでもらえる本の作り方」として何度かアップしてきたコンテンツを整理してひとつにまとめました。過去のページは下げる予定ですが、このページは一つの記録と本づくりのノンハウとして残しておきます。
(メニュー)
1回目 企画までの道
2回目 企画を提出しました
3回目 構成レイアウト見本を提出しました
4回目 承認 → 構成詳細 → 編集会議
5回目 オンライン編集会議
6回目 第2回オンライン会議
・1回目 企画までの道
ここでは色彩心理の本の発行を考えていることを皆さんにお伝えしました。「色と性格の心理学」のヒットを受けて色彩心理の書籍を作りたいと出版社と話の内容を説明。企画はまだ通っておらず、企画が通って具体的な執筆に入ります。これからスタートする段階でした。
ポーポーがどうやって本を作るに至ったのか、1作目である「マンガでわかる色のおもしろ心理学」の出版経緯も説明しました。この連載を読むと本の作り方やポーポーの考え方を理解していただけると思います。
1作目の基本方針として
・簡単に読める。でも深い内容が詰まっているものにしたい
・表現として半分漫画にしてみたらどうだろう
・ツマラナイ漫画だと心理的に記憶に残らないないから「笑い」を作ろう
・笑いを追求すると4コマだと笑いだけになるから6コマにしよう
・キャラクターは「猿でもわかる」ということでサルにしたい
・普通のサルだと面白くないから、感情でカラフルな花が咲く設定にしよう
・ニホンザルの亜種にして、色見本とかけてミホンザルにしよう
といった裏話もしています。
企画の進め方として、本を企画にして出版社の会議に通してもらい、OKをもらわないといけません。この時、過去の実績は大きく、著者の名前が大事です。「色と性格の心理学」が4刷(現在は6刷)になり、通りやすくなっているとは思いますが、昔と比べて本が売れない時代ですので、そんなに簡単にはないかもしれません。出版の企画テーマは出版社から持ち寄られるケースもありますし、自分で考えることを説明しました。
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ポーポー色彩研究会
「色を使って問題解決しよう」「色の可能性を広げていこう」をテーマにした色彩心理の研究会です。 マガジンを購読いただくと色彩心理関係のセミ…
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