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行き詰まるときに、私を助けてくれるもの

私の物作りの原点は、人の人生を変えたいということです。
「人生を変える」というとおこがましい表現ですが、何かに疲れたり、意味を見出せなくなったり、悲しいことがあって落ち込んでいるときに、小さくその気持ちを前に向けられるものを作りたいと思っています。

大学時代に、いじめで学校に行きたくない、いなくなってしまいたいという学生のつぶやきをブログか何かで見て、「もっと世の中は楽しいことがある。だから負けないで」という力強い作品を作りたいと思いました。会社で嫌なことがあって、「もういっそ死んでしまいたい」と悲しむOLさんの嘆きを見て、世の中には「こんな楽しいことがある。だから、笑って元気を出して」と感じてもらえる、そんな作品を作りたいと考えてきました。

ポーポー・ポロダクションの作品にオチとか小さな笑いを入れることにこだわってきたのは、こういう理由があるからです。

未だ自分の表現力では、全くそんな人の人生を変えられるような魅力的なものは作れていません。ただ、たまに読者からお手紙をいただくことがあり、そこに綴られた「色彩の世界に興味を持った」「将来は心理学の道を進んでいきたい」といったことを明るい夢を聞くと、小さく一歩前に進めた実感があります。

今、次回作の色彩の本を書いています。「色と性格の心理学」の続編で、そうした本になるのではないかという小さな手応えがあるのですが、テーマも大きく自分の技量では色々とぶつかることがあります。紺色よりももっと深い青の池の中で、どうしたら良いのかと悩む日々も多いです。でも、私はこの本をどうしても書かなくてはいけないと思いますし、読んだ方の明るい気持ちに繋がると思う本にしていきたいです。

そんな中で、自分を助けてくれるのは、読者の皆さんが書いてくれたお手紙や、今まで語ってくれたエピソードなどです。特に色彩研究会のみなさんは私にいろいろな話をしてくれました。そうした話のひとつひとつが自分を前に進めてくれます。支えられている気持ちがします。本当に感謝しています。

夏から秋にかけて出来上がる予定の次回作、今度はそれをみなさんフィードバックしていきたいです。研究員の方からも連動したセミナーや勉強会をやってほしいという声もあり、その方向性で考えています。現段階で下読みしてもらっている編集者の評価はとてもよく、編集部のみならず営業さんたちも含めて盛り上がっているという話を聞きます。概要を知る研究員さんたちの期待感も嬉しいです。

いつもありがとうございます。  

ほめられて伸びるタイプです。        ポーポー・ポロダクション

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