心理研究者が店員になってみた/vol.3
この物語は企業の心理コンサルタントとして仕事をしていた心理研究者が、自らがもっとも苦手だろうと思われる分野の心理を使う前線で仕事をしたときに、どんな発見があるのかを語る、愛と希望と勇気の物語であります。
前回の物語はこちらから
さてさて、3回目をお届けしたいと思います。
ここまでの「色彩研究者が店員になってみた」のあらすじと目的を整理してみます。
そもそも何で店員さんになろうと思ったのかという話ですが、主な目的は下記の通りです。
(1)人間関係の研究を続け、複数の書籍も書かせていただくようになったポーポーですが、本当にその知識を持って、お客さま対応として役立てられるのか、同僚との人間構築に活用できるのかやってみたかった
(2)人間関係にずっと恵まれてきた自分は、自分が「これはないな」と考えるもっとも苦手な場所、新規の人間構築で溢れる世界、初対面でクレームを言われるかもしれない環境に身を置いても、人間環境に恵まれるのかを知り、そのメカニズムの仮説を立てて検証してみたい
(3)子ども食堂をやってみたいと考えているので、スーパーを始め流通とのパイプは絶対役に立つ。もしかしたら仕入れ先との人脈、本部との人脈を広げて、将来子ども食堂に活用したい
(4)痩せたい
主な理由としてこんな思いがありました。直近に出版した書籍がもう一つ商業的にうまくいっていないので、スランプ中のリフレッシュ期間と考え、まずは一度、立ち止まってみたいとも思いました。
さて、実際に働き始めてから約3ヶ月。予想以上に人と会い、予想以上に体を動かす仕事でした。(1)はこれは、面白いぐらいにできました。自分が書いてきた「ゼロからわかる人間関係の心理学」「マンガでわかる人間関係の心理学」に書いたこと通りにやっているのてすが、人間関係の構築はまあ完璧です。自分が書いていることの「再現性」を感じながら、良い本が書けたと改めて思います。いまいち売れていないのですが、ちゃんと実践できることに自信を持ち直しました。
この本は間違いありません↓
続いて(2)これも面白いぐらいスムーズです。自分の部署のメンバーとは社員、アルバイト含めてみんな優しい、嫌な人はひとりいません。お客さまとの関係もとても良好で、楽しくできています。
もちろん失敗もあります。お客さまに1度、怒鳴られたこともありますが、そのお客さまとは今ではにこやかに挨拶する関係で、毎日のようにきてくれます。なぜか自分は人に恵まれるのですが、何か理由があるなら、そのメカニズムを明らかにしたいと思い、仮説と検証を続けています。毎日勉強になります。
(3)ここは少し時間がかかりそうですが、色々と考えながら、構築できそうです。手応えがあります。
(4)4kg痩せましたO(≧∇≦)O
それも、お弁当2個とか食べているのにこの結果。よほど動くのでしょうね。この計算でいくと半年で8キロ痩せられます。理論値では1年で16キロ痩せられます。今までが全く動いていなかったという可能性もあります。
とはいえ本業があるので、あまりシフトを入れられないので最初は1日数時間を週数日やっていたのですが、社員からもう少し入ってくれないかと頼まれて、毎週、変則的にはなりますが、本業を見ながら、日数と時間も長めにもう少し入るようにしています。仕事ができるから求められているのではなく、単純に人手がいないのです。ごくまれに9時間ぐらい仕事をしてしまう日もあります。膝が痛くて曲がらなくなって、サンダーバードの人形みたいに歩いています。
私にとっては勉強の日々なので、出勤日は仕事に行くのが正直楽しくて仕方ありません。たまに失敗をして自分が嫌になることはありますが、そこは気持ちを切り替える方法を知っているので、前向きに考えられます。反省をして同じミスをしないようにすれば良いと考えています。
ではでは、本編のスタート。色彩研究会のみなさんの小さな学びと小さな笑いになれば幸いです。
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