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クロード・モネ印象派の世界

印象派を代表するモネは、多くの美しい作品を残し、日本でもよく知られた画家のひとりです。モネの作品展は人気です。

モネの作品はまるで柔らかい靄の中に淡い輪郭と色が浮き上がる、穏やかな詩情のような作品であります。モネのことはよく知らなくても、この「印象派」という言葉は多くの人が知っていると思います。今回、この印象派というものはなんなのかという疑問から、モネと色彩について、絵画初心者の方でもわかるように、モネの歴史を振り返りながら、作品が奏でる光と色彩の魅力に触れていきたいと思います。

○印象派ってどんなもの?

印象派というのは19世紀後半に発達した絵画を中心とした芸術運動です。簡単にいうと「目で見たものを自由にあるがままに描く」ものであり、明るい色彩で外の景色を太陽が柔らかく包むような色調で描いたのが特徴です。特に時間変化による光や色の描写が美しいです。

でも「見たものを自由に描く」なんて当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、それまでの絵画は歴史的なもや神話などを描いた作品が中心でした。写実的なモネの作品は、当初大きな批判を浴びたのです。

ざっくりと流れを解説するとモネは初期印象派、後期印象派にはゴッホやセザンヌがおり、フォービスム、ピカソのキュビスム、シュルレアリスムへと繋がっていくのです。

○クロード・モネ印象派の世界

1840年、モネはパリで生まれました。本名はオスカル(オスカー)=クロード・モネ。フランス生まれでオスカルという話を聞くだけで、私はご飯が三杯食べられます。5歳のころからルマンディー地方のル・アーヴルで過ごしたモネ、雑貨商の家で裕福な環境だったといいます。絵が上手でそれが風景画家ブーダンの目にとまり、ブーダンに熱心に誘われて、風景画を描くようになりました。

「ルエルの眺め」(1858年)

17歳のモネの描いた「ルエルの眺め」をご覧ください。この今にも風が吹き木々や草が揺れそうな瑞々しさ。リアルでありながら、幻想的でもあるこの画力。写真と現物の色の違いはあると思いますが、「17歳でこんな作品を書いてしまうのー」叫びたくなるような作品です。この作品はル・アーブルの展覧会に出展されました。翌年、モネは本格的に絵を学ぶためにパリの画塾に通います。そこでピサロやルノアールと出会うのです。

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