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「魅惑の心理」マガジンvol.188(虐待はなぜ減らないのか、虐待を減らしたい)

「またか」と思った。何度同じことが繰り返されるのだろう。5歳の男の子が母親の交際相手に蹴られ、床に頭を打ちつけられ意識不明の重体。脳死状態とも報道されている。もう、こんな話を聞いて、この子がどれほど苦しかったか、そして、痛かったのか、状況から日常的な虐待と考えられるので、なんで止められなかったのかと思う。繰り返されるこうした虐待をなんとかして止めたい。

交際相手の男は、男児が母親の財布からお金を盗んで注意したが反省しなかったので何度も蹴ったと言っている。「1回目で両膝立ちになり、2回目で冷蔵庫に顔をぶつけ、3回目で尻もちをつき、4回目で床に倒れ込んで意識を失った」という。これが人間の仕業かと耳を疑う。

この「男児が母親の財布からお金を盗んだ」という発言は全く信用できない。子どもに対してここまで自己中心的な考えと暴力をするという背景からも、これは交際男が子どもに「母親の財布からお金をとってもってこい」と指示をしたと可能性が高いと考えられる。それが母親に見つかったので、指示の隠蔽の気持ちがあったからこそ、こうした行為にエスカレートに発展したと考えられる。

また別の報道によると、近隣の目撃談として、男の子が交際相手に「静かにするから」と許しを請うようなことを言っていたという証言もある。自分の思い通りにならないと気に入らない、暴力やネグレクトに向かう、そんな男の姿が浮き上がる。

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