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色を形容することば/色の表現

水色のような明度の高い青を表現する場合、みなさんは何と表現しますか?

「薄い青」「浅い青」「淡い青」「明るい青」など複数あると思います。しかしながら、この「薄い」「浅い」「淡い」「明るい」といった色を形容することばの違いを明確に説明できるでしょうか? 人によっては「軽い」なんて表現をする人もいるかもしれません。これ、何となく感覚で使っている人が多いのではないでしょうか。

これは色を勉強している人でも明確に区別ができにくものだと思います。その理由は体系的に教えてくれるものがないということと、色彩の資格を取る場合などは、団体によって使う表現が異なるからだと思われます。団体、資料によって異なるのは、海外から入ってきた「色を形容することば」をどう訳したかで異なったと考えられます。同じ現象が日本の心理学の世界でも見られます。

相手に伝えるという性質上、細かく違いを明記して区別することに意味はありません。しかし、このような傾向は、色を論理的ではなく、感覚的に捉えてしまう悪い部分でもあるので、ポーポーでは整理をしてまとめたいと思います。

また、形容詞には色に結びつくものと、つかないものがあり、それがまた色を形容することばを難解にしています。たとえば、やや鮮やかな「青」を形容することばとして「強い」をつけて「強い青」と表現することはありますが「弱い」と結びつけて「弱い青」と表現することはあまりありません。やや明度の高い色を「柔らかい」と形容することがあり、「柔らかい黄色」と表現することはありますが、逆の意味で「かたい黄色」はほぼ使いません。

2023年6月に発売の「色ことば辞典」は単なる色のことばをただ集めたものではなく、どんな形容詞が色と結びつくのか、そのことばと使い方をまとめる解説などもしています。

このページでは書籍「色ことば辞典」の「色を形容することば」を補完する役割として、さらに深掘りをしていきたいと思います。色を学んでいる人、豊かに色を使いたいと考えている方は必読の内容だと思います。書籍ではどうしても概要しか書けませんが、ここではより深く濃く表現について探究していきます。

▼「薄い色」「浅い色」「淡い色」の違いについて


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