「色彩心理図鑑」エピソード0まとめ vol.4 (16km→ゴール)
ツイッターで新刊の紹介を兼ねて展開しておりました色に関わる4コママンガとイロガミサマの解説をまとめております。新刊の主人公であるシキサイというサイとウラオモテヤマネコが別々の場所からスタートして、新刊のプロローグで出会うまでを描いています。ツイッターでは更新とともに流れて言ってしまいますので、色彩研究会マガジンを購読いただいている方に向けてこちらでまとめます。追加の説明も少し加えています。一般の方も途中までご覧いただけます。今回は16kmからゴールまで。第四弾です。
vol.1(スタート65km→47km)はこちらからご覧ください
vol.2(46km→33km)はこちらからご覧ください
vol.3(32km→17km)はこちらからご覧ください
ではゴールに向けてのシキサイとウラオモテヤマネコの活躍をご覧ください。
・あと16km
どの色彩心理のテキストにも寒色系は後退色であり、暖色系は進出色という内容が書かれています。ポーポーの色彩関係の書籍でもそのように説明してきました。しかし、最新の研究では1〜2割の人は寒色系のほうを進出色と認識することがあることがわかってきました。恒常性にも個人差が強くあることが知られるようになってきており、人の多様性を理解することが色彩心理の世界でも求められるようになってきました。
・あと、15km
今回の4コマ漫画シリーズで好評だったのがテスト形式の色彩能力を知るテスト形式のものです。今回の話は色を分析する能力を調べています。「決定版 色彩心理図鑑」ではP208に詳しい説明をしてあります。色と色を足すと何色になるだろうということを感覚ではなく理屈でわかると色彩能力は向上します。
・あと、14km
日本の染め文化、色の歴史と藍色は切ってても切り離せないほど密接なものです。藍染で染められた藍色のバリエーションは水色のような薄くい色から濃紺のような濃い青まで多彩にあります。身近なところにもこの藍はたくさんあります。細かく全部を知る必要はありませんが、段階的に色のバリエーションは知っておくと良いでしょう。よく使う紺はどの程度の色の位置にあるのか、紺をさらに濃くすると何色かなど知ると日常生活にも色彩感覚を磨くことにも繋がります。
・あと、13km
色の最新情報を紹介します。紫は最近人気色になっていて、その紫の好みと性格の関係を細分化した話です。色の中でも色相の影響、明度の影響を考察しています。色と性格の関係では高度なものになってきますが、なんとなく方向性をつかんでいただけると色から性格を知ることに参考になると思います。
・あと、12km
色の性質を勉強するにあたり初心者の人が引っかかる色と温度の関係を具体的な照明の色として説明しています。照明を選ぶ際には「昼間色」「電球色」などよくわからないものです。「色と性格の心理学」ではP162で色温度と演色性という部分で説明をしています。
・あと、11km
色彩心理がどのような場所で応用されているかを解説しています。ヒーローのキャラクターが途中で衣装を変えることは珍しくありません。変えることで視聴者の感情を誘導することが多く「強くなった」という印象を植え付けることで、勧善懲悪の気持ち良い感覚を演出します。
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ポーポー色彩研究会
「色を使って問題解決しよう」「色の可能性を広げていこう」をテーマにした色彩心理の研究会です。 マガジンを購読いただくと色彩心理関係のセミ…
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