基本色/赤の由来と物語
基本色の中から「赤」についてその由来と物語を深掘りしたいと思います。赤というのは人が最初に使った色と言われており、旧石器時代のフランス・ラスコーの洞窟壁画、スペイン・アルタミラ洞窟壁画にも赤い顔料が使われていました。35万年前には人は身体装飾に赤を使っていたとも推測されています。
「赤(あか)」は、太陽がのぼった状態の「明るい」「あける」がその語源とされており、日本語では「明ける」赤と「暮れる」黒が対比の構造になっています。ロシア語では「美しい」が語源とされていて、赤と美しいは同じように使われていたといいます。ロシアの首都モスクワにある「赤の広場」は「美しい広場」の意味があるそうです。
赤に含まれるグループにはたくさんの色名があります。色名が多いということはそれだけ、私たちの生活に密着した色であり、重要な色であったことがわかります。
古くから使われている赤の代表色に「茜色」があります。アカネという植物の根から染色して生まれる深みのある赤です。この茜色は古くは『万葉集』の中でも使われています。「あかねさす」は「日」「昼」「紫」の枕詞です。
夕焼けが空を染める頃、紫草の野に行き、立ち入りが禁止されている場所にに行き、野の番人に見つかるではないですか、あなたがずっと私に袖を振っている姿をと読める歌です。
▼動画で紹介
(後半、さらにこの万葉集の句や赤に関わる物語を深掘り)
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