SNSゲームやTVゲームのメリットとは
ゲーム依存で引きこもり、相手を攻撃しやすくなって、共感能力が下がる。ゲームのデメリットは良く社会問題とも関係づけられて批判されます。これはゲームが悪いのではなく「ゲームのやり方が悪い」のだとポーポーは考えます。なんだってのめり込んでやり過ぎると悪いところは出てくるものです。ここではゲームの悪い部分ではなく良い部分に目を向けてどんな効果があるのかを心理的なアプローチで考えてみたいと思います。
1. 問題解決力が高まる
ゲームのメリットはこの「問題解決力」が向上することがあります。RPGや AVDといったゲームは謎を解いて前に進むことが必要になってきます。どこかに行って誰かに話を聞いてヒントを得て、トラップを回避したりアイテムの場所を推測する。こうしたことをしっかりと出来る人は、現実世界でも根気よく問題に立ち向うことができます。攻略本や攻略動画をすぐに見ないことが大事です。自分で考えて問題を解いていく力を養うことができればゲームほど良いお手本はないと思います。ちなみにポーポーもよくアクションRPGやアクションAVDのゲームをやりましたが「自分で解く」と決めていたので、攻略本を見ることなく、1年がかりでゲームを解いたことがあります。これ、正直今の仕事にも大変役立っており。根気よく頑張れば「解けないものはない」と私の原動力になっています。心理的にも「考える」→「解けた」→「快楽」という構図はやみつきの要素を作りやすく、困難に直面しても諦めないで立ち向かい解いた時の快楽を得ようとします。これはとても大事な成功体験になると思います。
脳の中でどんなことがおこなわれているかというと、成功すると脳内でドーパミンという神経伝達物質が分泌され、心地よい状態を作ります。するとまた脳はまたその状態を作ろうと回路を強化しようとします。成功体験を繰り返すことにより自己肯定感が高まるというメリットもあります。困難な問題に物怖じせずに問題に向かって解決していく能力が高まります。
2. 良いところを見つける視点が身につく
他人の悪いところはよく目立ちます。他人の悪いところを見抜くのも自己防衛の一種です。事前に相手の悪いところを把握していれば、危害を回避できる可能性が増えるからです。普通の生活で人と接していると、人のよいところはなかなか見えてこない。よいところが見えてこないと、人に好意を持てなくなり、接することがストレスになってしまいます。
ゲームをしているとキャラクターに愛着がわく、キャラクターが好きになり、時に敵のキャラクターをも好きになることがあります。キャラクターを好きになる回路が出来上がるのです。誰かに好意を持っていると脳内ではおもしろい現象がおこります。イギリスの大学では脳の活動部分を映像化する装置を使い、人が相手を好きになると脳のある部分が抑圧されて、活動が沈静化することを突き止めました。その部分とは人の否定的な感情を生み出す部分です。そのことから、相手を好きになると、相手の悪いところが見えなくなるのです。よく販売職は「お客様のことを好きになりなさい」と言われます。相手を好きになれば相手に興味を持つ。すると相手が喜ぶポイントも見えてくるし、相手の嫌な部分も気にならなくなり、前向きに付き合うことができるからです。
ゲームをしてゲームキャラの長所がいくつも見えてきたら、そのよい長所を学んで、吸収しいくようにするといいかもしれないです。実生活と同じようにキャラクターから学べるものもあるかもしれないのです。
3.記憶力が高まり、記憶は創造性を作る
ゲームの多くはパターンを覚えることにあります。何度も繰り返すことにより記憶の機能が磨かれます。同じことを繰り返すことで神経細胞のつなぎ目にある信号を受け取るスパインが大きくなります。大きくなると信号を効率的に受け取れるようになり記憶力が向上します。
子供たちが大人になる過程で、様々な創造性が問われることがあります。創造性の種となる「情報」は頭の中に蓄えられていきます。その情報を適切に保存し、整理して取り出せるようにしておかなくてはなりません。記憶力を高めておくことは創造性において重要な要素です。「なにかを作ろう」と考えているとき、脳内では「思い出そう」と同じような動きをしています。脳科学の解釈では「創造」は「記憶の一部(再利用)」とも言えるのです。記憶力を磨くことは創造性を磨くことにもつながるのです。
それはゲームだけじゃなくて、なんでもそう。ハマり過ぎて一日中やっていれば、良いわけはありません。依存性が強くなったり、攻撃的な性格になる可能性もあるでしょう。でもゲームにもこうしたメリットがあるわけですから、60分なんて言わずに各家庭でルールを決めて、もう少しやらせてあげてほしいです。
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