ドル円急落で141円台を割り込む!米CPIで反発も?ショートは慎重に/9月11日
今日は一時1ドル=140円台に差し込む場面がありました。はっきりとした理由は分かりませんが、日銀の中川審議委員の発言内容が円高につながったとの指摘があります。
🇯🇵中川審議委員
・「賃金と物価の好循環が達成されつつある」(利上げ否定せず)
・「先行き日銀の経済・物価見通しが実現していくとすれば、金融緩和度合いを調整していく」(正常化を意識)
とはいえ、いずれにせよ目新しい材料でもなく、単なる理由づけに使われた感じがします。
また、通貨強弱を見る限り、ドル円の下落は明らかに円高によるものということで、TV討論会でカマラ・ハリス氏優位との見方からリスクオフ(回避)の株安につながり、円高になったのではとの指摘もあります。
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突然の円高の理由は分かりませんが、今後の展望について解説していきますので、よろしくお願いします。
◆米利下げでドル安は確定的だが、円を買うハードルは意識したい
瞬間的にはスーッと下げるものの、ある程度行くと止まってジリジリ戻してしまうのが、今のドル円、クロス円相場の特徴と言えるでしょう。
というのは、スワップポイントに代表されるように、日本と海外の顕著な金利差によって、円を持ってれば持ってるほどマイナスになってしまいますからね。
ドル円ロング(買い)の場合は、プラススワップというボーナスがあるので、円売りが加速していった背景はその点にあります。
というわけで、方向的には明らかにドル安からの円高でも、ジリジリとした下げにしかならない。気がつけば一旦全戻しをしていたという値動きになりやすいのでしょう。
もはやインフレが問題ではないとはいえ、今日の米CPIで強めの数字が出た場合は、やはりややドルが買い戻されやすく、ドル円もリズムを取り戻して反発する可能性があるので、警戒が必要でしょう。
◆ドル円は一旦戻り待ち!経済指標で跳ねたところをショートしたい
ドル円は一旦戻り待ちでしょうか。8月5日安値の141.60円、9月6日安値の141.70円レベルがレジサポラインとなって上値を阻んでいますが、ここを抜けると142円台復帰ですからね。
143円台からの売りはそれほどリスクがなさそうな雰囲気ですが、ジリジリ上げてくるようだと不気味。144.00円ブレイクなら、一旦損切りして様子を見たいわけですし。
というわけで、トレード的には1日様子を見るか、CPIなどの経済指標でぴょんと跳ねたタイミング、142円台後半か143円乗せぐらいで軽く売って様子を見ながら、さらなる反発があれば追加ぐらいでしょう。
下値は140.00円の大台、割れれば137-138円ぐらいが見えてくるわけですが、そこまで行くにはなんだかんだハードルが高い気がします。
無理してツッコミ売りすると担がれてスワップポイントで苦しむので、要注意です。特に今日はスワップ4倍デーで、ドル円だと1万通貨あたりマイナス1,000円近いですからね。
持ち越すだけで自動的にマイナス10銭の罰ゲームとなっているので、やはりショートは慎重に、しっかり引きつけてからが良いと思います。
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