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輸入物価指数が上振れ!米国もスタグフレーションか?/5月17日

米4月の輸入物価指数(IPI)が前月比+0.9%(予想+0.3%)となったことで米金利が上昇、ドル円・クロス円も急激に反転する流れとなりました。

とりあえずロング追加して大勝利✌️

昨日の消費者物価指数(CPI)が決定打とならなかったことで、やや底堅い値動きを見せる場面もあったわけで、それが一気に反発です。

IPIは生産者物価指数(PPI)と同じく、CPIの先行指標としても知られていますから、将来的なCPIの上振れが織り込まれたと言えるでしょう。

というわけで、インフレ再燃の兆し…しかし、一方で米4月小売売上高はダダ滑りで前月比0.0%(予想+0.4%)を大きく下回りました。しかも、前回分(3月)が下方修正されてるにも関わらずです。

CPIを見る限りインフレ基調はなんだかんだ減速傾向ではありますが、PPIやIPIを見ると楽観できるほどでもない状況。

そして、小売売上高は下振れしているわけで、特に中間層以下の痛みが激しくなりつつあり、米経済のダメージ感は明らかとなりつつあります。非常にスタグフレーション(景気悪化とインフレが同時に発生する)みの強い経済指標が続いています。

また、YouTubeの動画でも、コマツの決算資料から米経済の悪化傾向が見られるとしましたが、まさにその通りとなっています↓

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いよいよ米経済は、はっきり減速してきており、ワンチャンハードランディングもあり得そうな流れです。

それでも、ナスダックを中心に株価が上がっているのは、景気悪化=利下げ=グロース買いで脊椎反射みたいな動きですね。動画でも解説した通り、ChatGPT4oの発表により、生成AIに対する期待感がバチクソに高まったことも重なって、エヌビディアが上昇したことで一段高となっています↓

◆年初の株高から前提条件が大きく崩れている点に注意

でも、ここで考えて欲しいのは、前提がこれだけ崩れてきているのに、果たして株に対して強気で良いのかということ。もちろん、短期的にはエヌビディアの1,000ドルチャレンジという話にはなるのですが、上値が重たくなると高値ポジションはまた削減されそうで、これもなかなか悩ましくなっているというか。

とにかく、株高の理由としては、米国経済のノーランディングと年6-7回の利下げがあったわけで、現状は米経済は明らかに悪化で下手をしたらハードランディングもありそう。しかし、それで思い切った利下げができれば良いですが、FRB(米連邦準備制度理事会)は、利上げは否定しているものの、利下げを肯定するような状況にはなく、遅れる可能性があり、あってもせいぜい2回程度という状況です。

もっと言えば、米企業の決算も最近はそこまで良くないですから、米株は明らかに割高だと思います。

ナスダック100+S&P500CFD(日足)チャート

前提条件が崩れたにも関わらず、米国株は年初並みの水準に上昇。米経済が一段と悪化する前に利下げがあれば良いですが、利下げが遅れた場合、本当に米国株はクラッシュする可能性があると思います。

最高値を更新していますから、ある程度安値圏で仕込んだポジションはホールドするにせよ、株はこのすっ高値でつっかけて買っていく必要は全くないと思います。これまで仕込んだ5割ホールドで、残り5割はキャッシュでしょう。

ドル円(日足)チャート

為替も短期的にはロングで良さそうでしょうか。米国経済の失速が明らかになるのは、まだ先でしょうから、もう少し円売りで遊べます。まぁ米国の経済指標は全部悪いので、ドル安気味なのでクロス円のロングはワンチャン期待できそうです。

ドル円は154-157円ぐらいのレンジでしょうかね。158円に行くには、流石に米国の経済も弱すぎるので、難しそう。あとは、円売りパワーがどこまで継続するかですね。

やはり米経済の失速が一段と加速する場合は、流石にドル安からの円高になる場面が出てきそうですから、短期は円売り、クロス円のロングで遊ぶにせよ、終わりを意識し、ずっと脳死ロングを続けるということはないようにしましょう。

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