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【FX初心者向け】米1月CPI上振れでドル金利急上昇? それでもユーロ高&円安になった理由を解説/2月13日

米国の1月CPI(消費者物価指数)が予想を上回ったことで、市場ではインフレ再加速への警戒感が高まり、アメリカの金利が上昇。

ただ、為替相場は『ドル全面高』にはならず、むしろ円安と欧州通貨高が目立っています。一体どうしてなのか、背景について解説してきます。


パウエル議長の証言後、なぜ東京時間にドル円が急騰?

パウエルFRB議長の議会証言では、市場がそこまで大きく動くような発言は出ませんでした。

ただし、「利上げを急ぐ必要はない」としたことで、3月の利下げ期待はやんわりとけん制し、ややドル高に傾きました。

そして議会証言、翌日(12日)の東京時間には、ドル円やクロス円が猛烈に上昇。材料が乏しい中、『1月CPIが予想を上回るのでは』という思惑が広がっていたとの指摘も。

それまで積み上がっていた“円買いポジション”の手じまい(ショートカバー)が起きたと考えることもできるでしょう。


予想を上回った1月CPI―“1月効果”に注意

実際に蓋を開けてみると、昨夜発表された1月米CPIは、総合・コアともに前月比・前年比で予想を上回る強い数字となりました。この結果を受けて、米国の金利が反発して上昇し、ドル円も一段と上昇しました。

一方で、この1月CPIについては『1月は企業が価格改定を行い、季節調整がうまく反映されないことで指標が強めに出やすい』という見方、“1月効果”が指摘されています。

エコノミストの多くも『単月の影響は限定的と見るべき』としていますし、パウエルFRB議長も「好ましい数値が1、2回出たり、悪い数値が1、2回出たりしてもわれわれは一喜一憂しない」としています。

やはり経済指標はトレンドが重要ですから、1回の数字を重く受け止めて飛びつきすぎるのは注意ですね。もちろん、瞬間的な短期トレードは別ですが。


なぜユーロやポンドが買われる?―ウクライナ停戦交渉報道との関係

通常、米国の金利が上昇した場合はドル高が進みやすい傾向があります。

しかし今回の為替市場を見ると、ドル高というよりは圧倒的な円売りが中心で、ユーロやポンドなど欧州通貨が対ドルで急落後に急反騰しました。

この背景には、トランプ大統領とプーチン大統領が停戦交渉を開始(電話協議)することに合意した、という報道があります。

もし、ウクライナ戦争が終結すれば、欧州の経済活動が正常化するわけですから、ユーロやポンドにとってプラス材料です。

最近は経済指標の悪化から欧州通貨は売られがちでしたが、停戦への筋道が見えれば、大きく買い戻される可能性がある点に注意でしょう。


ドル円とクロス円はさらに上昇するのか?

ドル円(日足)チャート

・ドル円のテクニカル面
日足チャートでは200日移動平均線(152.747円)を大きく上抜けており、まずはこのラインを背に底堅い値動きが続きそうです。

・円金利の動きも要注意
日本国債利回りも上昇しており、日米金利差が広がらないようであればドル円やクロス円の上昇も頭打ちになる可能性があります。

まぁ急騰したCPIも一時的との見方が広がりつつあるので、上昇力はそれほど高くはありませんから、トレードする際は153円台前半ぐらいまでの押し目を待ってからで良いでしょう。この場合、200日線割れで一旦損切りです。


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