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読書手帳

2021.9.3
今日は昼の12時に起床した。
一度起きたとき雨が降っていて、父のオンライン会議の声が聞こえて、それを聞きながら二度寝したら変な夢を見た。
起きて顔を洗って、きつねうどんを食べて、父の会議の隣で本を読む。
今読んでいるのは、「春になったら苺を摘みに」。

母のお気に入りの本で、確か大学一年生の時に図書館で借りて読んでみたのだけれど、表紙の可愛さとは裏腹になかなか難しくて途中で挫折してしまった覚えがある。
多分、梨木香歩さんの本ということで、「西の魔女が死んだ」のような中身を思い描いていたのではなかろうか。

ウェスト夫人の、「理解はしないが、受け容れる」
これはなかなか難しいことだと思う。
理解出来ないものを、どうやって受け入れられる?!
私が思うに、ウェスト夫人の中では、「その人」≠「その人の生まれた背景、宗教、考え、、etc」なのだろうと思う。
偏見の目を持たない。これを私は常々意識するようにしてるのだけれど、簡単なことではない。
でも、読書することで、様々なバックグラウンドを持つ人を「知る」ことはできるのではないかな。ウェスト夫人にとってはそれが、家に泊まりにくる様々な人との交流だったのだろうけど。

色々考えたけど、梨木香歩さんの文章力に舌を巻いた一冊でした。黒リスや、ティーパーティの話など、とても素敵だったな。


読み終わって、好きなアーティストのライブが当たった事を約1時間喜び終え、本日二冊目
「何もかも憂鬱な夜に」

これは!思春期の頃に出会いたかったーーーと、心の中で叫びました。真下の手記を読むのが苦しくて、何度も休憩しながら読んだ。
こういった、思春期独特の、成長とともに大きくなる自分の心の叫びに、悩む人は沢山いると思う。その人たちがこの本と出会う事を、祈るばかりだ。
自分で物事を判断するのではなく、自分の了見を、物語や芸術を使って広げるようにする
これは、今の私にとても大切な言葉だと感じた。

本は、自分を救ってくれる。世界に膨大な数ある本たちの中に、自分が探している答えはある。
そんな事を実感した今日の二冊だった。


そして今は、深夜の1:30
寝ている母と猫の隣で、「ぐるりのこと」を読み始めようかな。雷の音がうるさくて、眠れないから。


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