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読書手帳

2021.9.4

朝起きて、一杯の珈琲と何杯かの白湯と共に、一条ゆかりさんの漫画「砂の城」を読み始め、読み終わったらこの時間(夕方16時)

とても暗くて、救われなくて、、それでも、沢山の愛が散りばめられているような物語だった。
フランシスが素敵で、彼の成長と共に私もまた恋をしてしまったな。

同じ作者の「プライド」もこの間読み終えたのだけど
やはり救われない、、といつも思ってしまう。
ただ、いつも物語に出てくる登場人物が真っ直ぐで優しくて、気韻があって、私もこんな風に生きたいと思わせてくれる。また他の作品も読みたいな、と。

この余韻で今日一日終えてしまいそう、、余韻の中にいられたら幸せなのだけれど、この3日間、ワクチンの副反応を理由に読んでしかいなかったので、そろそろ卒論と資格の勉強の方を進めなければ、、
と思いつつ、また本を手に取ってしまう。幸せな、残り少ない大学生活。

BSチャンネルで、三百名山を制覇する男の人についてと、直木賞芥川賞の裏側というのを観た。
どちらもとても興味深かった、、この世界には、沢山の人がいて、その人たちがそれぞれ異なる表情、考え方を持っているのだと改めて思った。
そしてまた、紙の本への愛が深まった。
著者、編集、校閲、印刷、製本など、様々な過程を通して人が携わっていて、それを読めることの幸せさ。
出版業界の未来が、少しでも明るくなるように、私は本を読み続けたいと思った。

「ぐるりのこと」、考えることが多くて、読み終わるまでにもう少しかかりそう。また明日。


2021.9.4 


今日は、読書をするために朝からコメダ珈琲へ。
壁沿いのカウンター席で窓もあり、とても気持ちの良い空間だった。残り少しとなった「ぐるりのこと」を開く。

とても激しい、梨木香歩さんという人間の思考の本。
様々な国への旅行、読んだ本、時には近くの公園や人など、様々な事から、自分の「ぐるりのこと」へと思考を繋げ、考え続けている方だった。
沢山良い言葉をメモに残したのだけれど、特に心に残ったものを、ここに書き留めたいと思う。

「『共感する』というのは大事なことだ。が、それはあくまで『自分』の域を出ない。自分の側に相手の体験を受け止められる経験の蓄積があり、なおかつそれが揺り動かされるだけの強い情動が生じなければ動かないのだ。』


例えば本で鬱病の登場人物についてを読んだとする。すればきっと、鬱病の人に出会った時、それを読んでいない人よりも遥かに受け入れられるだけの蓄積があるだろう。でもそれは、あくまで「共感」に過ぎない。全く同じ思いをすることはもちろん出来ない。
それならば、「共感」って、どう使えるのだろう?、、とぐるぐる考えてしまった。
でも、読書を沢山する人が、共感能力が高いというのはこういうことなのだろうなと思った。

「もっと深く、ひたひたと考えたい。生きていて出会う、様々な事を、一つ一つ丁寧に味わいたい。味わいながら、考えの蔓を伸ばしてゆきたい。」

この本は、普段「考える」という事をあまりしない人にも向いている本だと思った。(つまり私) 
「これ」から「あれ」へと考えがつながる、梨木さんの思考過程を見せてもらった気がする。「考える」ことで知識を定着させ、またそれが新しい考えに繋がる。
本当に面白い本だった。わたしも自分の「ぐるりのこと」から遠い世界へ、またその逆、と、考えることを意識していきたい。


もっとこの本については考えて、ここに残しておきたいことがいっぱいあるのだけれど、長くなってしまうのでまた思い出した時や再読時に書いていきたいなと思う。

今からアイス珈琲を少し飲んで、次の本に入るか、勉強をするか、、
日記を始めて3日経った。文章力が上がってきたような気がしなくもない。言葉が拙いのですが、お許しください。


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